広島ホームテレビ

放送番組審議会

第534回

開催日:2024年3月19日(火)
【課題】
「勝ちグセ 広島スポーツシンフォニア~広島スポーツ界トップアスリート夢の集結!」
(2024/2/23放送)
出席委員(敬称略):

小川富之、河合直人、井筒智彦、大井美恵子、喜多村祐輔、木村文子、武井三聡子、東山浩幸

 

合評での意見

【総合批評】

  • 非常に面白く見させてもらった。選手の素顔に迫っていた。
  • MC、ご意見番、選手のトークが軽やかで、選手の好感度あふれる人柄が感じられて、視聴していて非常に心地良かった。
  • スポーツ好きでない人もこれをきっかけにスポーツに関心を持ったり、ますます広島に愛着を持てるようになる非常に将来性のある番組。
  • オン・オフ、メリハリがよくついていて良かった。バラエティ感もあれば、スポーツ選手ならではのこだわり、精神的な大変さ、オンとオフの両方の質問があり、非常に面白かった。
  • 6人の選手の競技記録や選手のすごさについて、エンタメ性を持って紹介するようなコーナーがあったら良かった。
  • MCの中島さんの立ち振る舞いで、やや目や耳につくようなところがあった。言葉の節々に選手へのリスペクトに欠けていると思われてしまうような雰囲気があった。
  • 中島さんは場の空気を楽しく明るくしようという気持ちだったとは思うが、それが少し強い方向に行きすぎていて、アスリートの魅力がやや損なわれる方向になっていないか。
  • アスリートは一般人とは違う生き方をしてきて一般目線で面白い話は持っていると思うので、笑いのポイントを無理に作ろうとしなくても興味深くて楽しい話は引き出せたのではないか。
  • 中島さんの女性選手に対する「かわいい」という発言がすごく気になった。バラエティであったとしても、アスリートに対して言うのかなと疑問に思った。
  • 出演者の男女の割合が違いすぎる。スケジュール調整上、選手6人のうち女性1人というのは仕方ないとしても、進行側は3人のうち1人は女性アナウンサーを入れるなど工夫したほうが良かったのではないか。
  • MCが話を満遍なく振っていた。その話を盛り上げる中島さんと、それをきちんとたしなめられる榮アナウンサーといった人選も良かった。女子アナウンサーのほうが画面としてはよいのかもしれないが、きちんとスポーツに造詣がある榮アナウンサーを持ってきたのは英断。

 
【批評ポイント】

1. 出演アスリートのトークを通じ、各競技や選手の魅力が伝わっているか?

  • 番組を見る前と見た後では競技や選手に対する印象がガラッと変わった。ただ魅力が伝わって得した方と、そうでもなかった方がいた。
  • 出演者の競技がバラエティに富んでおり、魅力の多い選手がそろっていることが十分に伝わった。
  • この選手がどれだけすごい選手なのか、エンタメ性を持ちつつ紹介する場面があればよかった。
  • 競技によってはメインで時間を取って取り扱う形であると分かりやすかった。選手に対する親近感は非常に生まれたのだが、特にロードレースについては知識ゼロのまま見始めて、最終的にも知識ゼロのままで、各競技の魅力という意味では伝わりきらなかった。

2.広島スポーツ界、及び各競技を応援するきっかけとなっているか?

  • 興味を持った。スポーツ自体の話ではないところのエピソードがいろいろ出てきて、その人のいろんな特性とかを見て非常に関心を持ったので、そこからスポーツ自体にも関心を持っていく一つのきっかけにはなる。
  • 初心者に向けた観戦方法をもっと紹介してもよかった。例えば、バレーのシーズンが何月から何月まであって、何時ごろにやっていてチケットはいくらぐらいなど。
  • 選手のお話を聞いて、この選手を見に行ってみようと思えたので、十分きっかけになったし、見に行きたいと思った。
  • 最後にそれぞれのチームの検索情報があったのは良かった。ここに観戦ガイド的なものがあると、このスポーツはこのシーズンに盛り上がるんだな、それなら行ってみようかといった気分になる

2.スポーツ界の垣根を越えた出演者の組織や構成について、次回実施に向けての改善点はあるか?

  • 継続してやらないと意味が薄れてくる。逆に継続して長寿番組になれば、すごく意義の深い番組になっていくのではないか。
  • スポーツをしている子は、肉体的だけではなくて精神的にもすごくタフな子が多い。心身ともに健康にするためにスポーツをどんどん盛り上げてほしい。こういう番組を通じて盛り上げられたらいい。
  • 女性アスリートの方がもう1人でもいたほうが、瀧澤選手がより伸び伸びできたのではないか。女性アスリートならではの話とかがもっと引き出せたかもしれない。

以上