広島ホームテレビ

放送番組審議会

第526回

開催日:2023年5月16日(火)
【課題】
「ピタニュー」(2023/4/26放送)
出席委員(敬称略):

小川富之、河合直人、井筒智彦、大井美恵子、喜多村祐輔、木村文子、武井三聡子、東山浩幸

 

合評での意見

【総合批評】

  • 内容が非常に分かりやすい。視聴者に優しく、少し年齢の高い方への配慮も端々に感じた。
  • 全体的にテーマのチョイスが面白い。「ユニクロの売れ筋」など。
  • 非常にソフトな感じで、幅広い世代に受け入れやすい構成になっている。
  • 爽やかさ、落ち着きを狙っている中で異質だったコーナーは「ワタクシゴト」。凄く目立っていた。
  • 「ワタクシゴト」は面白い。他の局ではない内容。
  • 広島ホームテレビでしか見られないもの、身近な問題を取り上げたもの。このようなものが一つあり、異色を際立たせることによって新しい視聴者層の獲得につながる。ぜひ、ここを伸ばしていってほしい。

【批評ポイント】

MC2人の印象

  • とても爽やかで見ていて優しい雰囲気。柔らかいイメージ。
  • 非常に爽やかでフレッシュな印象。

スタジオセットやテロップ、BGMなど番組全体のトーン(色調)やマナー(作風)の印象

  • 少しクールな印象。テロップのミントグリーンはスタジオセットの青の部分が濃いからか、少し暗く冷たく映る。
  • スタジオセットの青い部分とレンガの部分について、画面の切り替えが頻繁にされると、少し青色の特殊性が際立ちすぎる。このバランスが上手くとれるようになればいい。
  • 赤ちゃんの耳に残りやすい単調な音楽になっていて、脳科学的に言ったら印象に残りやすい音楽を使っている印象。
  • 気になったのは「宮島の入島制限」の特集のBGM。一般的にワイドショーやニュースショーのBGMは少しおどろおどろしすぎるといつも感じる。これは逆効果で、視聴者は結構しらける部分がある。

「ニュースを軸」にした柔らかいニュースショーを目指しているがその雰囲気は伝わっているか?

  • ユニクロの売れ筋ランキングは、同性の女性ランキングということもあり凄く興味を持った。
  • 「カミコとマナブ」の学校プリント問題のテーマは非常に良かった。ただ、このテーマをなぜ取り上げたのか、一言説明があってもよかった。

夕方に家事をしているF2層(女性35~49歳)をターゲットの中心に考えているが、「ながら見視聴」に適した雰囲気か?

  • 「ながら見」をするにあたっては映像や説明は端的でいいのではないか。
  • F2層がターゲットと考えると、もう少し視聴者と番組をつなぐコーナーがあると、より番組が心理的に近くなるのではないか。
  • 「カミコとマナブ」以外は凄く短いコーナーとなっていてバタバタした感じだが、ながら見の狙いとしては、このように細かく分けていったほうが見やすい。

犬山紙子さんの印象は? コメントに説得力(共感)はあるか?

  • 言葉に凄く力を持っている印象。
  • リモートで生出演、スタジオではないところに違和感があったが、見ているうちに、それ自体が視聴者と同じ目線になってコメントをしている点から、うまく同一感を出しているのかなと思い、視聴者もそれに対して共感が持てる効果を感じた。

天気コーナー

  • 地滑りと崖崩れと土石流についての解説は非常に良く、野仲さん自身の語り口も落ち着いていて凄く説得力があった。例えば、梅雨の前とかは野仲さんの解説特集などを見てみたい。
  • 「24時間で60ミリの雨」とはそんなひどい雨ではないのだが、60ミリと聞いただけで、「これは大変な雨なんじゃない?」と妄想して調べた。足元までビチャビチャに濡れる雨なのか、そこまでではない雨なのかという情報があったら良かった。

以上