広島ホームテレビ

放送番組審議会

第494回

開催日:2020年2月18日(火)
場 所:広島ホームテレビ特別会議室
【課題番組】
日本の祭り「晴れ舞台はだんじりの上」
~吉田の市入祭 檀尻子供歌舞伎~
番組について

戦国大名毛利元就が居城をおいた、広島県安芸高田市吉田町。
毛利元就が祈願所とした清(すが)神社の大祭である「市入祭」の一つの目玉が、
壇尻子供歌舞伎…。
およそ350年前、地元の豪商が京都の山鉾を模して作った壇尻の上で、
吉田中学校2年生の生徒が「絵本太功記」や元就の教えを題材としたオリジナル作品「郡山懐古三矢の訓」などを演じる。
番組では、伝統の歌舞伎に初挑戦する子供たちに密着し、祭りへの思いを紹介。

 

出席委員:

前川功一委員長、小川富之副委員長、大井美恵子委員、河合直人委員、前田昭委員、見延典子委員、藤本慎介委員、(山平慎一郎委員)

 

合評での意見
  • 番組は、子供歌舞伎の歴史から始まり、町と祭りのつながり、子供の成長がきれいにまとまっていた。毛利元就との関係など、歴史をコンパクトにまとめ、町と神社をドローンを使って俯瞰して撮影するなど、編集も過不足なく、非常に良かった。
  • 「絵本太功記」「三矢の訓」のストーリー解説など、視聴者の理解を助けるための丁寧なつくりには好感を持てた。
  • 地域のケーブルテレビでとりあげる身近な話題に近い感じを受けた。今後の地方のテレビ局の在り方も、地域の行事を丹念に拾い上げていくのが、一つの役割だと思う。
  • 若い人からの地域の誇りを醸成する大切さ、二つ目は、指導者の熱意、三つ目は町全体が晴れ舞台を盛り上げることに参画する仕掛けづくり、この三つの視点で、人口減少や地方創成を考える上で、重要なメッセージを発していたと思う。
  • 広島は神楽が盛んなイメージがあり、歌舞伎を教えにわざわざ岡山県から2人の指導者を招いているところなどは、意外性があった。
  • たまたま、途中からチャンネルを合わせた人が、見続けるのは難しいかも…。素人歌舞伎で舞台も狭く、迫力のなさであったり、有名人も出てこないので…
  • 岡山の指導者の二人が来られなくなった時に、この祭りはどうなってしまうのかと考えた。邪推に反して、子供たちが十分、この祭りを楽しめたのなのなら、そう簡単には伝統は途絶えないはずだし、ぜひ、そうあってほしいと思う。