広島ホームテレビ

放送番組審議会

第488回

開催日:2019年6月18日(火)
場 所:広島ホームテレビ特別会議室
【課題番組】
「オリヒメがつないだ希望」~ALS教頭と生徒たちの物語~
番組について

難病と闘う県立御調高校の長岡貴宣教頭。
長岡教頭が闘っているのはALS=筋萎縮性側索硬化症です。
「私は死ぬっていうマイナスの方じゃなくて生きることをこれからも考えていきたい」
前向きな気持ちを支えるのは、「オリヒメ」という名の分身ロボット。
「卒業式に参加する」という長岡教頭の目標をかなえるため、昨年、生徒会の2 人が中心となって導入したものです。
あれから1年、今度は彼女らの卒業式。後輩たちは今年もオリヒメを使って参加してもらうことにしましたが、長岡教頭のとった行動は意外なものでした…。

 

出席委員

前川功一委員長、小川富之副委員長、荒木裕三委員、大井美恵子委員、河合直人委員、
副島英樹委員、藤本慎介委員、見延典子委員

 

合評での意見
  • ALSの情報が少なかった…。最終的にどうなり、どういう思いなのか、その深いところがわからなかったのが、消化不良だった。また、病気が進行して、コミュニケーションできなくなる苦しみが、先生の口から語られなかったのは残念だった。
  • オリヒメを導入する生徒たちの気持ちに触れて、先生がなぜ変わったのか、わからなかった…。
  • 見終わって、心に響くものはあったが、途中、難病、先生と生徒、オリヒメの存在、どこにウエイトがあるのか、何を訴えたいのか、はっきり伝わってこなかった。
  • 目をそむけがちな話題に、女子高生2人が立ち向かっている、ありがたい話。同年代の若者に勇気や励みを与えられる番組だった。
  • 変にドラマチックに描かれていない。先生と生徒のどちらに焦点を当てるのでないのは、ひとつの作り方と思った。よく取材していることは、感じた。
  • ポリオを題材にした映画を思い出した。映画の主人公は、呼吸器つきの車椅子で、どんどん外を飛び回り、呼吸器つきの車椅子が普及した…。それに類する感動をする話になるのでは…。今後も取材を続けてほしい。