広島ホームテレビ

放送番組審議会

第453回

開催日:平成28年1月20日(水)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【課題番組】
被爆70年 心の終戦
~トルーマン孫の決断~

放送:2015年12月26日(土) 9:30~10:25
制作:広島ホームテレビ

番組について

人類史上で唯一、原爆投下を命じたアメリカ・トルーマン元大統領。
その孫であるクリフトン・トルーマン・ダニエル(58)は、幼い頃から「原爆投下は正しい判断だった」と教えられてきた。その考えを変えるきっかけは、”折り鶴の少女サダコ”との出会い。
原爆による白血病を患い、生きる願いを託して鶴を折り続けた佐々木禎子。
その物語に触れたダニエルは、3年前、初めて被爆地を訪問した。被爆証言集の出版に取り組み、トルーマン大統領を称える博物館に、サダコの鶴を展示する決断をした。
被爆70年、祖父の遺産に向き合い、日米のいまを見つめたダニエルが辿り着いた答えとは。

合評での意見
  • 今までとは違う原爆ドキュメントを作ろうという意気込みが伝わってくる番組であった。
  • とても丁寧に素直に作られたいい番組であった。
  • あっという間で、短く感じた。感動した。
  • ダニエルさんの心境の変化が前回より良くわかった。
  • 歳月をかけ、取材もアメリカ、ハワイと追いかけ、より良い番組となった。
  • 真珠湾を攻撃した資料と共に、日本側の戦争をせざるを得なかった立場を明確にしても良かった。
  • いい番組なので、放送時間を配慮してはどうか。土曜朝の9時30分はドキュメントの時間でない。
  • ダニエルさんの本が出版されたのか気になった。
  • 盛りだくさんになりすぎた。ティベッツの孫の出演は必要だったのか。
  • ダニエルさんを中心に作ればいい。ダニエルさんのヒューマンストーリーを作れば、又違った番組になっていたのでは。
  • タイトルの「心の終戦」は佐々木さんの思いであって、ダニエルさんの思いとしては違和感がある。
  • 鶴を置くことに対して、アメリカ側からは異論がなかったのか、現実を知りたかった。
  • ダニエルさんの一族との確執はどうなのか知りたい。
  • 継続取材は大切、これからも二人を追いかけて、さらに続編を期待したい。
  • 一方向でなく、正負両方から取り上げた構成である。視聴者に押し付けるのでなく、対比が出来ており見やすかった。

※今回の番組審議会では、広島ホームテレビの番組基準の一部改正についても諮問された。広島ホームテレビの番組基準は、その一部を日本民間放送連盟の放送基準に準拠している。
今回の一部改正は、今年3月の民放連放送基準第149条の改正に伴うもので、放送法の規定に従い審議された。その結果、番組審議会より「妥当」との答申を得た。