広島ホームテレビ

放送番組審議会

第365回

開催日:平成19年2月20日(火)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【課題番組】

テレメンタリー2006

『鉄板に群がる男たち~ファッション化する広島風お好み焼き~

放送:平成19年11月18日(土)26:05~26:35
制作:広島ホームテレビ

☆放送番組全般について
☆苦情・意見等の概要について
☆その他
番組について

広島の食文化として親しまれているお好み焼き。
店舗数は県内に2000軒、市内だけでも約1000軒が軒を連ね、他県から来た人は必ずどこかの店で「お好み焼き」を食べて帰ると言っても過言ではない。
2006年10月、広島駅前に第3のお好み焼きの集合施設が誕生した。ノルマもない、保証金も開店諸費用も不要、必要な機材はリースで調達できるという手軽さからか、運営会社の出店希望広告には100件以上の問い合わせがあったほどお好み焼き屋になりたい人が多い。
広島のお好み焼き屋は新規出店が増加している反面、潰れる店も多い。なぜ広島人はお好み焼き屋に夢を見るのか。そしてなぜ潰れるのか。そこにはお好み焼き特有の理由が隠されていた。広島第3のお好み焼きの集合施設に出店した23歳の青年を通して「広島特有のお好み焼き屋事情」に迫る。

合評での意見
  • 広島にはお好み焼き屋になりたい人が沢山いることや簡単に店をもてるが潰れる店も多いという現実を上手く表現していた。
  • ニュースはテーマを伝えるだけでよいが、ドキュメンタリーはテーマの掘り下げがないと見終わった時に物足りない。例えば、主人公が店を始める前どうだったのか、夢を叶えて出店した後どうなったのか、店の運営や従業員との関係、親との関係など長い取材が必要だった。
  • なぜ、お好み焼きは広島を代表する食文化になったのか。原点からこれまでの歴史を時代背景や社会背景で紹介してほしかった。
  • 番組の終わり方が中途半端で、消化不良な感じがした。最後に主人公の感想や今後の抱負を入れてほしかった。
  • それぞれの場面は面白いがポイントがずれていた。また、伝えたいことが多すぎてまとまりがなくなっていた。番組を制作する前にコンセプトをしっかり練り上げていれば、もっと面白い番組になった。
  • お好み焼きは「県民食」という表現がされていたが、備後や県北の人には違和感がある。とかく視点は県の西部に偏っているので、番組を制作する時には気を付けてほしい。