広島ホームテレビ

放送番組審議会

第354回

開催日:平成18年1月25日(水)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【課題番組】

中四国ブロックネット特別番組

『石原良純が行く 源平合戦ミステリー』

放送:平成17年11月20日(日)18:56~19:58放送
制作:広島ホームテレビ・瀬戸内海放送・山口朝日放送・愛媛朝日テレビ

☆放送番組全般について
☆苦情・意見等の概要について
☆その他
番組について

2005年は大河ドラマの影響で日本全国「義経」ブームだった。義経と言えば、瀬戸内の屋島・壇ノ浦を始めとした源平合戦。中四国には、史跡・名跡が讃えられ、時代を超えて源氏と平氏の歴史を物語る場所が数多く点在する。820年の時を経った現在、地元を愛する人々が大切に語り継いでいる源平伝説を知的タレントとして多方面に活躍する石原良純が伝える。中四国系列4局が合同制作する番組も今回で4作目である。

合評での意見
  • 中四国系列4局合同制作番組で放送された中で一番ストーリー性があって良かった。話題の源平合戦をミステリー仕立てにし、視聴者の興味を引き、歴史を面白く見せていた。宮島の大鳥居は何故海に建てられたのか。平家谷の赤の伝説など興味深い話題が満載していた。
  • 石原良純は大河ドラマ『義経』で、源範頼を演じただけにこの番組の進行に相応しかったが、その話題が何度も出てくることに違和感を覚えた。石原良純のキャラクターや言葉を引き出して欲しかった。
    ☆ 平家の亡霊役で登場する各局の女子アナは可愛い反面、扮装や言動に無理があった。扮装などしないで、アナウンサーとして進行した方が知性を感じられ番組にも重みが出たと思う。
  • 中四国系列4局が合同制作したことにこだわりすぎていた。女子アナの交代は、担当局の交代を表面化していたが、そのことは視聴者にあえてわからせないようにすべきだった。また、各局平等という進行のためか、視聴者がもっと詳しく知りたいところを流されていたことも残念だ。番組の軸となるところを深く追求し、その他はエピソードとして脇を固めるような構成にした方がまとまりがあって面白い番組になったのではないだろうか。
  • エンディングは、地元局が制作した番組らしく「瀬戸内海を囲む我々の故郷は、歴史と文化が豊かな自然に恵まれたすばらしいところ」という言葉で締めて欲しかった。