広島ホームテレビ

放送番組審議会

第338回

開催日:平成16年5月27日(木)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【課題番組】
『報道ステーション』

放送:平成16年4月19日(月)夜10:54~11:10
制作:テレビ朝日

☆PROGRESS賞 参加作品の選出
☆放送番組全般について
☆苦情・意見等の概要について
☆その他
議事

プログレス賞参加作品は以下に決定
テレメンタリー2003『東京原爆投下計画』
制作:広島ホームテレビ
2003.8.3(日)深夜0:55~1:25放送

課題番組について

『ニュースステーション』が、18年間の放送で築いてきた「親しみやすさ」「わかりやすさ」という伝統を受け継ぎ、新番組としての「チャレンジ精神」や「フレッシュな力」も打ち出すという7割の伝統と安心感、3割の新鮮さが番組のコンセプトである。

合評での意見
  • 『ニュースステーション』の久米さんの強烈な個性が印象的だっただけに随分落差を感じた。
  • 久米さんは社会正義派で毒も併せ持ついわば性悪説的なキャラクターで、古館さんはどちらかというと明るく調和的ないわば性善説的なキャラクターという好対照な企画が新鮮。一般受けするのは久米タイプかもしれないが、景気や社会に明るさが見えてきた今、次の時代に向けて是非このようなタイプの番組が成長して行って欲しい。
  • スタート当初、古館さんの顔の表情が硬く、きつい目線や攻撃的な口調、オーバーな表現に重苦しさを感じた。政治のときは良いが日常的なニュースのときも硬くて内容とのずれを感じることも多かった。最近は随分落ち着きが出て良くなっている。今後に期待をしたい。
  • ニュースとしての番組の構成は、視聴者が知りたいところを細やかに深いところまで見せてくれているように思う。また、古館を支える河野アナ、加藤解説者、スポーツ、天気それぞれよい。
    ・加藤さんの解説は、ゆっくりと穏やかで大変わかりやすい。
    ・松岡さんのインタビュー新鮮で好感が持てる。
    ・オリンピック特集・金メダルへの選手の心理にアプローチしているのは、切り口も面白く温かさを感じる。
    ・普段気が付かないようなものに焦点を当てて色々な社会の実態を特集される企画も大変面白い。
    ・北京でのセブンイレブン開店紹介では現地のチラシも見せるなど他局より細やかな配慮をしている。
  • 古館伊知郎のファッションについて、古館の軽やかさを出そうとしているのだろうが、ニュース番組なので少々ラフすぎる。硬いニュースのときは違和感である。
  • 古館伊知郎の自分のことを「俺、俺」というのは感心しない。またギャグはニュース番組として相応しくない場合がある。
  • オープニングの音楽・CGが『ニュースステーション』と比べて都会的センスさに欠ける。またスタジオのセットもやや暗い感じがする。照明の好みか?
  • インタビューのカメラアングルは、工夫を凝らして新鮮という見方もあるが、懲りすぎて不自然に感じる。