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吉弘 翔の It's show time

カープ選手の転勤事情!?

サラリーマンに転勤は付き物だ。人事異動の時期になるとあらぬ憶測も含めて社内はざわつく。

「家を買ったばかりらしい」「彼女ができたばかりだったのに」。

嘆き節を聞くこともあれば、望んでいた部署へと異動になり心躍らせる人もいる。人生における1つの転換点だ。

 

 

プロ野球の世界にも「転勤」と似て非なるものがある。皆さんご存知のとおり“トレード”だ。

先月上旬、カープにもトレードで移籍してきた選手が加わった。

 

“三好匠”。高校時代は、エースとして2011年センバツ準優勝。同年ドラフト3位で楽天に指名された。

プロ入り後は、非凡な野球センスを活かして野手に専念している。

 

カープに加入して1ヶ月が過ぎた。

移籍当初、カープは20年ぶりの11連敗中。どん底に沈んでいるかと思いきや前向きな選手たちの姿に驚いたという。

「これが連覇しているチームなのか」。常に次を見据えるチームメイトが頼もしく見えた。

 

三好のセールスポイントは、周囲も認める守備の上手さ。

山田和利内野守備走塁コーチいわく、“強肩”が大きな武器という。

「ウチにはいないタイプ」と話す山田コーチの言葉に三好の重要性が伺える。

 

守備では基本と共に“遊び”も大事なポイントと語る三好。この遊びはカープに来て打撃でも活かされている。

打者は突っ込むことを良しとしないが、打撃コーチから「前に出ても良い」とアドバイスされ、型にはまりすぎていたことに気づいたそうだ。

 

プロ7年間で4本塁打だった男は、移籍後1ヶ月あまりで2本のアーチを掛けている。“遊び”が新たな引き出しを生み出したのかもしれない。

無論、基本ができていなければ遊ぶこともできない。

早出練習が無かった楽天時代には、全体練習前に1人打撃練習を行っていたそうだ。

地道な積み重ねが今の結果に繋がっているのだろう。

 

不意に訪れた転機が人生を変えることがある。

三好匠の“転勤”生活は始まったばかり。

新たな環境で汗を流す姿に今後も注目したい。

 

デイリースポーツ8月14日掲載