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第25話 「人生を微分する」

「微分積分」

高校数学の授業に出てくるこの言葉は、数学嫌いの多くの人にとっては「閉ざされた考え方」である。
一般的に言えば、「微分」は、次元を下げることであり、「積分」は、次元を上げること。
何を言っているのか、さっぱり分からないかもしれないけれど、こんな数学的思考にも、「人生の編集方法」を考察する上で、重要なヒントが隠されているのだ。

「Six Degrees of Separation」

これは、世界中の任意の2人は、知人の知人というような知り合いの連鎖の中で、5人程度の仲介者によって間接的につながっているという考え方である。
つまり、ある人が「ある人」に会いたいと願い、その思いを積極的に行動に移せば、5人の人物を介すことで、6番目に「本人」に会うことができるという驚くべき理論なのだ。

例えば、僕が、国民的女優の「国仲涼子」に会いたいとすると、、、

① 僕 → ② テレビ局に勤めている友達 → ③ ドラマ担当のディレクター →
④ 大物俳優のマネージャー → ⑤ 国仲涼子のマネージャー → ⑥ 国仲涼子

といった具合に、「6次の隔たり」を挟んで「本人」に会うことが出来るのだ。

「隔たり」

人と人はどこかでつながっている。
そこで、その間に存在する「隔たり」を少しでも無くしていく作業が、「微分」なのである。
つまり、会いたいと願い、努力することで、「隔たりの次元」は、ひとつ下がる。
そして、もっと強く願い、必死で努力すれば、「隔たりの次元」は、もっと下がる。
そう、「あの人」には自分自身の力で会うことができるのだ。

「運命は努力する人のもとに降りてくる。」

運命の人までの距離は6人。
僕は、「出会いの微分」を繰り返し、きっと、あなたに会いに行きます。

  • 11月11日生まれ
  • A型 さそり座
  • ICU 教養学部 数学専攻卒
  • 銀行員からTV業界へ転身した異色ディレクター
  • 好きな食べ物 すき焼・チョコレート・メロン
  • 好きな言葉 「移動距離とアイデアの数は比例する」
  • 将来の夢は直木賞作家
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