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【特集】鞆の浦の“古民家宿” 誰もが集える場所を…

広島

広島県東部の観光地、福山市・鞆の浦。
“潮待ちの港”として栄えたこの町に、観光客の姿が少しずつ戻っていました。

そんな鞆の浦に去年、オープンした一軒の宿。
趣のある、築90年以上の古民家を改装した「燧冶(ひうちや)」。
部屋数は3つの、こじんまりとした宿です。

地元で介護施設を運営する会社が開いたこの宿。
管理人の羽田知世さんは、この町で生まれ育ちました。

自らも作業療法士としての経験から、ある思いでこの宿を作りました。

▼管理人・羽田知世さん
「どんな人でも、分け隔てなく使っていただきたいなという思いで、いろんな工夫をしています。1つの部屋は基本的にはバリアフリーで、2台あるベッドはリクライニングベッドになっています」

間口も広くとってあり、洗面台やトイレなどは、車いすでも使いやすくなっています。

子どもから高齢者、さらには障害者まで、あらゆる人が快適に過ごすことができる「ユニバーサル・ルーム」です。

そして、この宿には、もう一つの“ある役割”があります。



部屋に広がる笑い声ー。

この日、地元の高齢者のサロンが開かれていました。
集まって最近の出来事について話をしたり、お茶を飲んだりして過ごします。

地域の人が集える場にもしたい、と考えた羽田さん。

サロンのほかにも、ヨガ教室や子育てママなどの集まりに、宿を提供してきました。

▼管理人・羽田知世さん
「障害がある方とか、認知症の方、お年寄りとかを受け入れる宿になる。それが全国に増えて、障害者や要介護者の選択肢が増えるといいなと思っています」

障害があっても、年を取っていても、子どもがいても…。

あらゆる人が自分らしく過ごせる環境をつくりたいー。

羽田さんの挑戦はまだ始まったばかりです。