ホビーの匠HOME > 中島尚樹BlogTOP > 2013年アーカイブ > 情けは人のためならず

情けは人のためならず

投稿日: 文 : ホビーの匠 MC 中島尚樹

文 : ホビーの匠 MC 中島尚樹

つくづく世の中はコネだなぁと言う話の続き。



大学時代、一緒に遊び歩いた先輩が


某アーティストのマネージャーとなり、


広島の一介の個人のゲームクリエイターである中島に


ゲーム製作の依頼をするところから…。







月額料金が発生するファンサイトの中で


携帯用ゲームの製作を依頼されたわけですが


とにかく予算が足りない。とても足りない。




通常であれば、即お断りする案件ですが


ここは世話になった先輩です。



無下に断るわけには行きません。






「あなたの頼みなら…」


しぶしぶ、低予算でゲーム製作のお仕事をお受けしました。





ゲームを製作することになりますと、その先輩を介することなく


今度は制作会社とのやりとりになります。



詳しい内容を詰めたり、納期を決定したりと、


サイト制作会社と密に連絡を取り合い、丁寧に仕上げ、


現在の自分が出来る最良の作品を納品。




見事、公開にまで漕ぎ着けました。




「ありがとね〜」と淡白な先輩のお礼を受けて



東京でよくしてもらった義理は通せたかなぁ…と思ったわけです。







しかし、情けは人のためならず。







先輩に返した情は、先輩から制作会社に移り、



その製作会社がお返しをしてくれる形になりました。





別なアーティストのゲーム製作を依頼してくれたのです。






先輩本人がお返しをしてくれたわけではありませんので


正確な意味での「情けは人のためならず」ではありません。



もっと言えば、制作会社も、前回の格安案件のお侘びにと


別案件を振ってくれたわけでもありません。





「これだけ安く製作してもらえるなら、


別なアーティストのゲーム製作も頼んでみるか?」
と言う具合の…





単なる勘違いです。




しかし、先輩に義理立てしたのは前回まで。



それ以降に関しては、格安でお受けする理由もありません。



なので、その旨をきちんとお伝えし、今回の案件に関して変更が効かないのであれば


次回からは正規の料金でお願いしますと付け加えました。





「安かろう悪かろう」は世の常なのですが、ことゲームに関しては


手を抜くことの出来ない性分だった私は、その案件も



全力でこなしました。



納得の行く形にまでブラッシュアップし、納品。





この姿勢が効を奏したのです。





以降、大きな案件を定期的に頂けるようになり、


何度か訪れた危機的状況も回避しながら、既に四年のお付き合いとなりました。



危機的状況とは、具体的に言うと…


もっと安く製作してもらえる東京のゲーム製作会社に話を振ろうとする動きです。




それでも、なんだかんだで面白いものを全力で作ってくれるので、


広島の個人クリエイターに頼み続けようとなったのも、



ひとえに才能…のみならず



自身が持ち続けたゲーム製作への情熱だったように思います。




面白くないものは作りたくない。


その一心でやり続けた結果だったと思います。




でも、最初のきっかけは、紛れも無く東京の先輩の紹介があったわけです。



中島本人も丁寧なゲーム製作を続け、


東京の先輩もショービズの世界でマネージャー業に就いていたからこそ


この二つが繋がったわけですが、何より





短いながらも、東京で遊び呆けた日々があったからだと



つくづく感じるわけです。





つながりだ、絆だと、言い方は色々ですが、とにかく…





コネって大事。






若干、話は飛びますが、コネの中でも、縁故採用は最強です。



父が会社の重役だから、祖父が地元の有力者だから…




そんな感じで就職したり、跡を継いだりするのは、とても羨ましく感じます。


過去にも、それを題材にした記事を書いたことがあります。




でも、最近はこう思うんです。




親のコネを使うってのは、



車を下取りに出して買い換えるようなものだなと。




例えば、とても高価な価値ある車があったとします。



その車を下取りして、難なく別な高級車を購入する。



これが縁故採用の仕組みだとすると、あることに気付きます。




新しく購入した車は、下取りに出した車よりも値は下がる。



最初の車の価値は下取りに出された時点で、新車の頃よりも落ちているので



新しく購入する車は価値が下がります。



その車も下取りに出せば、値は落ちる。




我が子の代に何か残そうとしても、結局、残せるものは



少ないように感じます。




この車の下取りを繰り返せば繰り返すほど、どんどんと車は安物になって行く。




よく「二代目が駄目にする」なんて言いますが、



正にこのシステムだからだと思います。




親のコネで希望の会社に入社したとして、その会社で上に立たなければ


今度は我が子に対してコネを発動できない。


出来たところで、会社の末席だったり、その会社の子会社だったりと、



下取りシステムはどんどんと枯渇して行く運命です。




決して、自分の価値より高い席は用意してあげられないのです。






だからこそ、その時に大事になるのは、





もらったコネを最大限に活かす


ってことです。



今回の話で行くと、東京の先輩とのコネでもらった仕事がそれです。



別に営業をかけたわけでも、


製作会社の目に留まるような作品を作ったわけでもありません。




とにかく、頂いたコネをチャンスだと認識し、


一生懸命、力の限りを尽くした結果がお仕事に繋がったわけです。






コネは確かに羨ましい。



生まれながらに、そのコネを手にしている人はもっと羨ましい。



でも、そこにあぐらをかいていたら、下取りシステム同様に





つながりは絶えてしまいます。






コネはチャンス。




遊び呆けていたおかげで生まれたチャンスを



仕事に結び付けられたように、




結局、どんな状況であれ、全力で働くしかないんですね。




枯渇しないように全力で。




しかし、そのコネはどこに転がっているか分かりません。


それこそ、夜のクラブで転がっていることもあるのです。




さぁ!今宵もチャンスの待つ夜の街で遊び呆けましょう!


行ってきます!




だめ?




そうですか。




そんなことより、風呂掃除をしろ?








そうですね。




※このブログは全てフィクションです。ブログの全文はホームテレビの審査を経て掲載されています。



HOME

PAGE TOP