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レポーターとタレントの違い

投稿日: 文 : ホビーの匠 MC 中島尚樹

文 : ホビーの匠 MC 中島尚樹


レポーターとタレントの違いって何かと。



色々あるとは思うけど、オイラが最初の頃、よく言われてたのが、




タレントは自分が主人公で



レポーターは相手が主人公ってこと。






これは分かり易い。





「面白さ」のみで考えた場合、


タレントって自分が面白くなくてはならないんだけど


レポーターは相手を面白くしなくてはならない。






自分より相手。




そんな相手を活かすスキルとして重要なのは「インタビュー」





「インタビュー」をする中で重要になってくるのは、






「相手のコメントをいかに引き出すか」





駆け出しの頃、本当によく言われてたことだし、



オイラも未だに悩んでる命題なのね。







街頭インタビューのように、純粋に「様々な声」を集めるのとは訳が違い、



通常のインタビューは、引き出したいものが決まっている。



でも、上手に引き出すなんて、そう簡単に出来るもんじゃない。




その難題を短時間でクリアする人は、レポーターとして


スタッフから愛される。




クルー全員が時給じゃないんだから、早く終わるに越したことは無いし、



ディレクターも編集でツギハギにしなくて済むし…。







イチ聞いて、ジュウ引き出せたら最高!





報道などで無い場合、正直、ディレクター側のゴールは決まっている。



レポーターは、それをしっかりと理解して



そのゴールへ誘導する作業となる。



情報操作ではないが、起承転結を考えるディレクターは



テレビに出てる人と、見てる人、双方に有益な展開を考える。




例えば、どこかのスポットを紹介し、そのスポットの代表から



「この場所は素晴らしいから遊びに来てね」と言う言葉が欲しいとなると



そのコメントがゴールになる。






「それでは、テレビをご覧の皆さんにひとこと」と言って


このゴールを迎えられるほど簡単な展開になるわけがない。





なので、違う言葉で…ストレートに攻めてみる。


「素敵な場所ですよね?色んな人に来て欲しいですね」


これは大抵、「そうですね」しか返って来ない。


「そうですね」「はい」ではインタビューにはならない。



その上、「そうですね」以外で答えが返って来ると、大変なことになる。




「いやいや。その昔はこの辺りも見れたものじゃなかったですよ。


今にして思えばね。あれはいつだったかなぁ…うちの親父がね。


うふふふ。私に向かって、こんな面白いことを言うんですよ。


お前はノータリンだから…」







はい。ストップ。






もう、ゴールとは全く関係のない話に飛んだ上に、



放送には適さない言葉が飛び出す。





完全に使えなくなる。でも、止めるわけにも行かず、



「あははは。そうなんですか。」で終わるまで待つ。




終わったのを見計らって、再挑戦。




「だったら、尚のこと、この場所に来て欲しい気持ちも強いんじゃないんですか?」



「いやいや。道楽でやってる以上は、人様を呼べるような場所じゃあありませんよ。」






ゴールは決まらない。




「えぇ。でも、素敵な場所だから、多くに人に来て欲しいでしょ?」



「いやいやいやいや。ノータリンがやってるんだから…」







はい。二度目のストップ。







ゴールが決まらない上に、放送に適さない言葉…ふたたび…。






もう時間がないとなると、いよいよ、コメントを決めて


そう答えてくれるようにお願いしたりする。



「『この場所は素晴らしいから遊びに来てね』とお答えください」


なんてディレクターがお願いしたりする。



こうなると、レポーターとしては“負け”だ。






「それじゃあ、お願いしますね!3、2、1…」



「それでは最後に、テレビの前の皆さんに一言お願いします」



「はい。えぇっと。この場所は素晴らしいから遊びに来て欲しいのは欲しいんですがね…


ほら?私ってノータリンでしょ?」






はい。終了。






レポーター失格。







大変ですねぇ。レポーターも。





何てことはないインタビューに、どれだけのドラマがあるか…



考えながら見ると、より楽しめると思いますわよ。


※このブログは全てフィクションです。ブログの全文はホームテレビの審査を経て掲載されています。


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