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「コツがあるんだすって!」

投稿日: 文 : ホビーの匠 MC 中島尚樹

文 : ホビーの匠 MC 中島尚樹

前回からのつづき。





性根を入れ替えて、色んな人と交わろうと決意したオイラが



「わざわざ、若手と飲みの席で何を話すのさ?」的な忘年会へ参加し、



中間管理職の立ち位置で、目上の主賓と、何故か若手に気を遣って



ただただ疲弊してのお開き。



その直後、会場から出ようとしてるバタバタの中から、今日の記事は始まるよ。





肩を落として、靴を履くオイラ。



一滴もアルコールを口にしてないオイラとは対照的に、



上機嫌の若手たちは まだ喋り足りない様子。




そんな中、



いつも一緒に仕事をしてるんだけど、比較的大人しい24歳のディレクターが


帰りの準備をしながらも、別の若手と「ワンピースコレクションをうんだらかんだら」


などと話してるのを耳にした。



良く聞くと、相当のワンピースファンらしく、フィギュアを集めてるとか。



「俺も見に行って良い?」と転校生ばりの緊張感を持って若手の輪の中へ。


彼の家に到着し、「え?ここ?俺んちから超近いじゃん」と、これまた転校生的発言。




普段、もの静かな彼も相当興奮し、フィギュアを披露。


「これはUFOキャッチャーで!これはネットオークションで!」と目を輝かせる。



「えぇ!?UFOキャッチャー何度か挑戦したことあるけど取れないよ」と転校生。



「コツがあるんだすって!」と敬語も上手く使えないほどにヘベレケの若手。



人差し指を立てて、左右に振りながら、宍戸錠ばりにチッチッチッってしてる。






健全な時間だなぁ。




オイラは、関連グッズを集めるタイプじゃないので



ワンピースが大好きでもフィギュアとかを目の当たりにする機会がない。




だから、フィギュア職人たちの仕事の素晴らしさに感嘆し、あのシーンだとか、


このポーズだとか、このセリフだとか、映画観たとか、ゲスト声優の悪口を言ったりだとか、



まぁ、やっとオイラも純粋に盛り上がれる時が来たわけです。



「ONE PIECE新聞 買った?」「ひとつも…」


「コレクションするタイプじゃないから あげるよ。」「いいんですか!」




輪に溶け込んでいく転校生。



「映画観に行った?」「行きましたよ!」


「俺なんか一人で行ったぜ!」「僕も一人でしたよ!」






あぁ…こんな近くに同志が居たなんて…。





いきなり「僕…ホビ匠、いつも観てます」と、



まるで街でばったり遭遇した素人のような発言をかます若手ディレクター。



「ファンか!」と短いツッコミを入れたんだけど



「観れなかった時は、担当のディレクターにDVD借りますもん」


とまで言う彼。




ホビ匠のようなマニアックに掘り下げる番組が大好きだとか…。





何度も別番組のロケで一緒だったのに、そんな話、微塵もしないわけで。







別に隠してたわけじゃないんだろうけど、こう言う一面があったとはなぁ。





小さな発見をした夜だったの。






「そんなの、忘年会の後じゃなくても良くね?」と思う方も居るでしょうが、



忘年会の帰りじゃないと、まず彼の家に行かなかっただろうし、



当の若手ディレクターも、ここまで饒舌に語ったりしなかったと思うんです。





そもそも、忘年会みたくイベント化されないと、





オイラ、出歩かないし…。








お酒の力を借りて、距離が縮まるのは本当なんだなぁ。



忘年会。これはこれで楽しかったなと。






帰り際、「ONE PIECE新聞 全部あげるから、今度UFOキャッチャーしに行こうよ」



随分と若いお友達ができた転校生でしたとさ。



※このブログは全てフィクションです。ブログの全文はホームテレビの審査を経て掲載されています。


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