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自然の営みを通して環境を守る人や団体を取材します

2011年12月放送の番組のご紹介

12月15日放送『間伐材を使ったエコな学習机』

広島県の全体の面積の70%を占める森林。この森を再生させるため、広島市では2007年から、「間伐材」を使ったある取り組みを行っています。

広島市東区の上温品小学校では、里山整備士による授業が行われていました。
里山整備士とは、森林に関する講座や実践など2年間研修を受けた、広島市から認定された資格で、里山整備に関して知識を持った人たちのことです。

児童たちに、森の働きについて聞いてみると、「人間が吸う酸素を出してくれる」「家の材料になる」「土砂災害を防いでくれる」などがありました。

森の土は、木の根や落ち葉などで隙間があり、スポンジのようになっていて、森に降った雨を一時的に土の中に蓄えておく「緑のダム」機能があります。
森が弱ってしまうと、土石流も起きやすくなってしまうのです。

日本の森は自然が作った自然林が6割、人間が作った人工林が4割と言われています。
人工林を保つために必要なのが、間伐なのです。

戦後、材木をとるために植林されたスギやヒノキは、十分成長し伐採される時期を迎えていますが、外国からの安い木材が輸入され、間伐されずに放置されたままになっています。

そこで、間伐した木=間伐材を有効活用しようと、広島市では4年前から、間伐材を小学校の机の天板に利用しています。
市は今年度、市内15校に1650枚の天板を配るため、今の時期は来年春に納品する天板づくりの真っ最中です。

三次市内の製材所で、丸太から板に加工、福山市の工場で最終的な形になります。

木の温もりを感じる間伐材の机。二酸化炭素を吸収し、資源として利用されるのを待っている間伐材を、資源として活用してあげる事業の拡大が、林業再生の一歩だと感じました。

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12月8日放送『冬の里山でクリスマスリースを作ろう』

クリスマスシーズンを前に、里山の材料でクリスマスリースを作ろうとやって来たのは「せら夢公園」。せら夢公園は、四季を通じて様々な自然の営みと出会うことが出来る場所。

ここを管理している猪谷さんに案内してもらいました。

葉はほとんど落ちてしまっていますが、よく見ながら歩いてみると、赤い小さな実を発見。ウメモドキというそうです。

こちらは、春にはピンクのボンボンの花が咲くノアザミ。地面に貼りついて、冬越しをします。地面に貼りつくことで、地面からの熱を吸収したり、手を広げるようにすることで、太陽の光も当たりやすくなる、と考えられているそうです。

リースの土台、ツルも山から取ります。木の上に行くほど太陽の光を受けやすいので、ツルもどんどん上に伸びていくのだそう。植物それぞれ、工夫をしているのですね。

この日行われた、クリスマスリース作りには、広島市内からなど20人が参加しました。
1時間ほどの材料探しの後、早速リース作り。

毎年リース作りに参加していて、かなり本格的なリースを作った人や、大きな玄関に飾る大きなリースを作っている人など。
みなさん、とっても上手に作っていました。

山に限らず、街中でもちょっとよく見てみると、木の実などいろんな材料を発見することができる、と猪谷さん。みなさんも、材料をボンドで貼りつけるだけの簡単、手作りクリスマスリースを作ってみてはいかがでしょう。

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12月1日放送『杓文字がつなぐ宮島のエコの輪』

今回の舞台は世界遺産・宮島。
宮島の縁起物土産、杓文字からエコの輪が広がっているということで、まずは80年続く杓文字の製造工場「小田実木工所」を訪ねてみました。

年の始めには特に売れ行きが伸びるため、今が大忙しです。
「杓文字から始まるエコの輪とは?」と聞いたところ、案内されたのは奥の部屋。

ここでは、奥さんが杓文字の型を写す作業の真っ最中でした。
なるべく無駄が出ないよう、手早く慎重に型を取ります。
その板をご主人がのこぎりで切りぬいていきます。

1時間に600本もの杓文字が切りだされ、軽トラックがすぐに一杯になるほどの端材が出ます。
これが、エコの輪の出発点です。

この杓文字の端材、まず使われていたのは、今でも五右衛門風呂を使っている宮島のお宅でした。
綺麗に見えても、先が少し欠けているだけで商品にはならない端材を燃料にしています。

さらに、宮島の自家製パンの店「おひさまパン工房」でも、杓文字の端材が使われています。
石釜の燃料として杓文字の端材を使っているのです。

店主の野村さん曰く、
「杓文字の端材は非常によく乾燥していて、燃え尽きもよく火力が強い。
口に入るお米をよそうために切られた木なので、安心で安全」といい事づくめ。

石釜の中で燃焼した杓文字の端材は炭火となります。
炭火は、かまどに移され、湯を沸かしたり、パンを蒸すのに使われます。

さらに、かまどの中で燃え尽きた灰にもまだ役割があります。
一斗缶に移して、「ハイ、どうぞ」の札とともに店先に置かれます。

この灰は、春の山菜のアク抜きに使われたり、畑の土壌改良に使われたり、最後の最後まで無駄なく使われるのです。

杓文字作りの現場から始まる宮島のエコの輪。
この輪に参加した「おひさまパン工房」の野村さんの夢は、灰を蒔いた畑で育った宮島産の野菜を使ってパンを作ることが目標だそうです。

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