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自然の営みを通して環境を守る人や団体を取材します

2011年10月放送の番組のご紹介

10月27日放送『ハッチョウトンボ米、いよいよ収穫』

ハッチョウトンボとは体長1センチほどの日本最小のトンボ。
県の希少昆虫に選ばれていますが、、数年前から広島市内の休耕田で姿が見られるようになっています。

このハッチョウトンボがすむ環境の中で、昔ながらの方法で古代米を育て、出来たお米を「ハッチョウトンボ米」と名付けようという、このプロジェクト。

5月の田植えに始まり、7月には今年もハッチョウトンボが姿を見せてくれました。
赤いのがオス、茶色がメスです。

古代米は、農薬や肥料を与えなくても病気にかかりにくい、丈夫な稲ということで選ばれました。
10月、いよいよ収穫の時期を迎えました。

弥生時代と同じように農薬・肥料は与えず育てた古代米ですが、期待以上にたわわに実りました。
古代米の特徴が、ノギと言われるヒゲのようなもの。鳥に食べられないようにするためだったと考えられています。

また、普通の田んぼでは、9月に入ると収穫しやすくするため水を抜きますが、この田んぼでは水を残したまま。
この時期、田んぼには生き物の卵・幼虫がたくさんいるそうで、これらを守るために水を残したままにしているのだそうです。

実際に、田んぼに入ってみると、そこにはたくさんの生き物がいました。
見つけた生き物を見てみると、ここでは食べる・食べられるの関係、つまり生態系が出来あがっていたのです。

古代米の収穫には、石包丁という道具を使って、稲穂の部分だけを切り取ります。
弥生時代の稲は、今のように一斉に実ることがなかったため、実ったところから稲穂だけを刈り取っていたそうです。

参加した親子たちは、みんな初めての石包丁を使っての稲穂摘みに夢中になっていました。

ハッチョウトンボがすむ環境で育てた「ハッチョウトンボ米」。
田植えから稲刈りまでの経験の中、様々な命の関わりを知った子どもたちは、生き物と人間の共存の大切さを感じたのではないでしょうか。

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10月20日放送『メイドin 府中市 デンキ自動車』

家具の街、府中市にとてもユニークな電気自動車が走っていると聞き、やって来ました。
走ってきたのは、見た目、木で出来ているような車。

これは、ツキ板を貼って作った電気自動車なんです。

ツキ板とは、美しい木目をできるだけたくさんの家具類に生かすため、木材を薄く削った加工品です。
このツキ板を合板やボードに貼り、安くてきれいな製品が出来るということです。

この車を作った佐藤さんは、ツキ板を製造販売する会社に勤めていて、仕入れで使うサンプルや、製品としては使えない端材を電木自動車に貼っています。
これも資源の有効活用と言えそうです。

有効活用といえば、ベースとなった車も廃車だったもの。

この車に、ツキ板を貼りつけ、家具の塗装をしている仲間や地元の車会社の人と協力して、電木自動車は完成しました。
製作期間はおよそ半年。

電木自動車の心臓部でもあるモーター。これも府中市の企業の製品なんです。
ツシマエレクトリックは、産業用直流モーターでは国内有数のメーカーで、手作り電気自動車のキットも手掛けている会社です。

私も電木自動車、運転させて頂きました。
スムーズな走りととても静かで、ペーパードライバーの私でも楽しく運転できました。

府中市からエコを呼びかける手作り電気自動車に、家具の街・府中の技術を施した斬新なボディ。
資源の有効活用が新たな街おこしに繋がるかもしれません。

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10月13日放送『守ろう!サツキマス』

北広島町八幡地区。山あいの川、柴木川には繁殖期を迎えたサツキマスがいます。
サケ科の魚で、小さい頃はアマゴと呼ばれています。

サツキマスはエサが豊富な聖湖で1年を過ごし、2歳を迎えた秋、産卵のため、ふるさとの川に戻ってきました。

しかし、サツキマスが溯上しても農業堰が邪魔をしてうまく上流に行けないのだそうです。
さらに、限られた場所で先を競うように産卵するしかありません。

そこで、サツキマスの保護活動に取り組んでいる、西中国山地自然史研究会の内藤順一さんは、聖湖から溯上し柴木川にとどまるサツキマスを保護し、産卵環境が整った上流に放す活動をしています。

3カ所に刺し網をおろしたところ、30分この付近にいた6匹のサツキマスを保護。
大きさ・重さ・性別を記録し、コンテナーに移されます

今年は夏から秋にかけ雨が少なく、水かさが増えなかったため、去年に比べ少なかったそうです。そして農業堰をこえた上流で放流されました。

産卵に適した場所は上流から下流にかけ少し浅くなったところ。
流れがあり酸素が供給できる砂礫の中に卵を産みます。

産卵のとき、まずメスはヒレを使って巣穴を掘り、産卵直後、オスが精子を放出。
産卵後、ほかの魚に卵を食べられないよう、砂や小石をかけて守ります。

産卵直後の卵は5ミリほどしかありません。

砂と小さい砂礫が続くような川がサツキマスにとっての理想の川だと内藤さん。
川にすむ魚たちと私たちが共生していくために、身近な水辺の環境を見つめなさなければいけません。

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10月6日放送『エコガク プロデュース ふるさとの川を知る』

地球派宣言では、おととしから「巡回スクール・エコガク」と題し、小学校などへ出向き環境授業を行ったり、みなさんの希望に合わせて授業をプロデュースしています。

今回は、近くに高屋川という川が流れる福山市御野小学校を訪ねました。
テーマは、実際に川を体験し「地元の川・高屋川を知る」です。

この日の講師、まず川での生き物調べ担当は、地元の公衆衛生協議会の皆さん。
川の生物については、事前に勉強会を開いて学習してきました。

みんなの地元、高屋川には一体どんな生き物がいるのでしょう?
まずは、川にいる生き物を採取し、それを参考に川の水の汚れ具合を調べてみます。
その後、見つけた生き物をきれいな水に棲むものから大変汚い水に棲むものまで、4段階に分けていきます。

カワヨシノボリはきれいな水に棲む生き物。ミナミヌマエビは少し汚い水、オイカワは汚い水、アメリカザリガニは4段階中もっとも汚い水にいます。
見つけた生き物から平均すると、高屋川は4段階中、少し汚い~汚い水の川だと言えそうです。

体育館に戻って今度は、パックテストという方法で実際に水質検査を行います。
CODという、水の中に含まれている汚れによって、水の色が変わる仕組みで検査します。

検査の結果、きれいな水とはならなかったものの、もう少し改善されれば、きれいな水に棲む生き物も増えそうです。

同じように、高屋川の水に醤油や砂糖を入れる実験をしてみると・・・
とても汚れている水という結果がでました。
つまり、たった少しの量でも食べ残したものが川に流れてしまえば、簡単に川は汚れてしまうということなのですね。

「高屋川にはたくさんの生き物がいることがわかった。生き物を守るために、自分たちからできる食べ残しをしないなど気をつけたい」と児童たち。
心がけひとつ・・・だけどみんなが同じ思いで生活を見直さなければ、きれいな川は守れない。地域の大人たちの協力を得て、子どもたちは大切なことを知りました。

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