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自然の営みを通して環境を守る人や団体を取材します

2011年4月放送の番組のご紹介

4月28日放送『海や山の厄介者が自然にやさしいアイテムへ』

海や山で厄介者になっているものが、自然にやさしいアイテムへ変身、 県内での動きを追いました。 カキ養殖日本一の産地、江田島市。
ここで毎日出るのが大量のカキ殻です。これを処分するのにもお金がかかります

江田島には殻の堆積場が市内に5カ所あり、それぞれカキ業者がトラックで搬入。 牡蠣殻を集める専門の業者が船で引き取りに来るのを待ちます。
最終的に飼料などに利用されていますが、廃棄処分されるものもあるのが現実です。

そこで生まれたのが牡蠣殻を使用した石けんです。
牡蠣殻は企業秘密の工程を経て、細かい粉末状に変身。


石けんメーカーに持ち込まれ、いくつかの天然素材を配合。
牡蠣殻が入ることで、カルシウムが豊富で保湿効果も高いそうです。

一方、庄原市比和町では・・・ 切り倒された竹がそのままになっていたりと、最近では竹林の多くが手入れされず放置されたままの状態にあります。
放置された竹はスクスクと伸び根を張って、山や畑を荒らすこともしばしば。 竹林は竹やぶへと姿を変えてしまうのです。

これを有効活用して出来たのが、天然肥料、その名も「竹粉(ちくふん)モコモコ」

竹を細かいチップにし、さらに専用の機械でチップ状になった竹の繊維をほぐし、パウダーのように細かくしていくのです。
まさにモコモコ!

これを3カ月ほど熟成させると竹に含まれる乳酸菌が発酵し、天然肥料として使用できるのです。

去年から試験的に農家の方に利用してもらい、生育状況など今後に活かすデータを集めるようにしました。
アイデアひとつで有効活用される資源。
リサイクルの機運を高めるものとして注目されています。

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4月21日放送『深海1万メートルと同じ!高圧技術で環境に貢献』

今回訪ねたのは、広島市西区の「東洋高圧」という企業です。
高い圧力を使って環境に貢献している・・と伺いましたが・・

「これまで廃棄されていた食材の有効活用できると考えている」と東洋高圧の森川さん。
一体どういうことなのでしょう?
森川さんが手に持っているのは、にんにくエキス。

食材をまるごとエキスにしてしまう、その名も「まるごとエキス」という装置に、スライスしたにんにくを入れ、24時間高い圧力をかけてできたといいます。

この装置でかけられる圧力は、100メガパスカル、これは深海1万メートル、世界で最も深いと言われるマリアナ海溝の底でかかる圧力と同じ大きさです。

「まるごとエキス」はもともと、広島県が特許を持つ圧力を使った調味料の製造方法を可能したもの。エキスにしてしまうと、元の形は関係ないので、これまで形が不ぞろいなどの理由で廃棄されていた食材を有効活用できる、というわけです。

この超高圧を生みだす技術は、食品の世界にとどまらず、エステサロンでも使われています。
美容液に圧力をかけることで、美容液の浸透がよくなりハリを実感するのだそうです。

1974年に創業した「東洋高圧」は、様々なプラント実験装置の開発・製造を手掛けてきました。
開発された装置は環境分野でも活かされています。

先日、東広島市の自社工場に関係者やマスコミを招いての発表会がありました。披露されたのは、「まるごとエキス」の大型バージョン300リットルタイプ。

この中に刺身を入れ、同じように圧力をかけるのですが、圧力をかける時間や温度などの条件を変え、形や歯ごたえはそのままに無菌化することに成功しました。

魚は店頭に並ぶまでの加工で細菌が繁殖するため、刺身の消費期限は店頭に並んでから2日ほどになっていますが、これにより消費期限を大幅に延ばすことができるといいます。

この技術を使って、近い将来コンビニで刺身を扱うことができないかと、業界からも注目されているそうです。
地上では考えられない高圧の世界が、これからも様々な可能性を広げてくれそうです。

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4月14日放送『自転車でエコも観光も推進』

コミュニティサイクルの社会実験「のりんさいくる」が広島市中心部でも導入されました。
今回の実験は市内9カ所に設けられた専用サイクルポートならどこでも借りられ、どこでも返せる共有自転車の可能性を探るもの。

利用には窓口での登録が必要で、基本料金は月ごとのマンスリーパスと3日間有効おのスリーデイパスがあります。

フードバンクとは、まだ安全に食べられるにも関わらず破棄されてしまう余剰食材を企業などから寄附してもらい、必要とする施設や人に分配するシステムです。

カードをポートにかざして取り出して、いざ出発!
無人のサイクルポートで、貸出は朝5時~深夜1時まで。返却は24時間いつでもOKです。

広島駅から原爆ドーム前まで約20分、30分以内なので利用料金は無料です。次の利用も30分以内にすれば追加で支払う必要はないんです。
これから2年間の社会実験の結果で本格導入されるかどうかが決まるそうです。

近場の利用が便利な「のりんさいくる」に対し、長距離の利用も視野に入れてコミュニティサイクル事業に取り組んでいるのが、広島市とJTBが推進する「エコの街広島・レンタサイクル・プロジェクト」。市内5カ所のホテルで電動アシスト自転車を1日千円で借りられるのです。

電動自転車で宇品港へ。県旅客船協会では、「せとうちサイクルーズ」と題して4月1日から広島港からフェリーへの自転車持ち込みサービスを始めました。自転車の持ち込み代金はかかりません。

呉で降りて、ちょっと走れば「大和ミュージアム」に到着。
自転車でここまで足を延ばすことができました。
人と環境にやさしい乗り物、自転車。通勤から観光まで公共交通機関としての自転車利用の促進が、環境改善につながるはずです。

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4月7日放送『風呂敷でエコライフ』

買い物の必需品・エコバッグ。でもエコバッグはちょっとかさばってしまう…とお悩みの方に、持ち運び便利で多様な使い方のできる風呂敷をご紹介します。

風呂敷はその昔、衣包(ころもつつみ)とも呼ばれ、お風呂に入る際、脱いだ衣類を
包んでいたことが名前の起源とも言われています。
そんな風呂敷の便利さを広めながら、環境問題に取り組んでいるのが岩国市の藤野完二さん。早速、お手並み拝見です。

まずは、先ほど買ってきた食材を包んでもらいます。
風呂敷を正面に正方形に置き、包みたいものを真ん中に置きます。

端と端を1回結び、さらにもう1回結び、輪を作ります。
反対側も同じように輪を作り、輪を持つとバッグの完成!

簡単で丈夫、一枚バッグに忍ばせておけば荷物にもならなくて便利。
ワインボトルもこの通り、こんなにオシャレに包むことができます。

藤野さんは定期的に風呂敷教室を開いています。
風呂敷の便利な使い方を紹介するとともに、地球規模で叫ばれている環境問題を少しでも考えてもらいたいと呼びかけています。

日本人独特の「包む」文化。風呂敷には色や柄に意味が込められています。
例えば赤は、赤ちゃんを連想させることから子宝に恵まれますようにと、黒や青は、災いを防ぐ意味を込めてお見舞いなどに使われます。

鮫肌小紋という柄は、点と波が途切れることなくつながっていますが、幸福が繰り返し続きますようにという願いが込められています。

私たちの身近にあり、用途の広い風呂敷。
一枚の布に込められた和の文化や知恵を次の世代に受け継ぐことで化石燃料に依存する暮らしの一部を見直すことができるのではないでしょうか。

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