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自然の営みを通して環境を守る人や団体を取材します

2011年1月放送の番組のご紹介

1月27日放送『地球環境にやさしい“地中熱ハウス栽培”』

きゅうりやピーマン、トマトなどの夏野菜を冬に食べられるのは、ハウス栽培の発達があってこそ。
石油を使わず「地中熱」を利用したハウス栽培の取り組みを、三次市の「ミサワ環境技術」が行っています。
地下100メートルの地中は、外の気温や環境に左右されずに15度前後で安定しています。
道路の雪を溶かす「ロードヒーティング」も地中の熱が使われています。
地中熱システムには、地中熱交換器と不凍液が使われているのです。

ここでは、地中熱を使ったハウスで夏野菜を栽培する実証実験が行われています。
早速、ハウスの中でシステムを動かしてもらうと・・・

温風が一気に、ビニール管を膨らませました!ビニール管の所々に穴が開いていて、40度前後の風が吹き出ています。

この日の外の気温は5度程度でしたが、システムを稼働させてから、ハウス内は28℃まで上がりました。
県北にある三次市では、朝晩が特に寒いため、その時間帯に地中熱システムを利用しているのだそうです。

運用スタートから約1カ月たちましたが、ボイラーで加温する従来のハウス栽培に比べ、CO2排出量は約3割も減らすことができました。
この日の外の気温は5度程度でしたが、システムを稼働させてから、ハウス内は28℃まで上がりました。

県北にある三次市では、朝晩が特に寒いため、その時間帯に地中熱システムを利用しているのだそうです。
しかし、システム自体はまだ温度制御や温度・送風量などの課題も分かってきました。
ミサワ環境技術では、これからも改良を続け、農業に地中熱を活かしていきたいとしています。

地球環境にやさしい「地中熱エネルギー」。
便利な暮らしを維持しながら、省エネとCO2排出量の削減を目指すため、太陽光と並んで今後注目すべき技術なのです。

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1月20日放送『雪の縮景園で探鳥会』

日本野鳥の会広島県支部では、3年前から定期的に縮景園での探鳥会を実施しています。

まず最初に姿を現したのは、ワシの仲間・ミサゴです。
頭とお腹、羽の一部が白いのが特徴です。

そして、次に見つけたのは平地、特に街中ではなかなか見られないというクロジという名前の鳥。
一見地味な鳥ですが、縮景園での探鳥会では初めてのことだそう。

散策を進めると、それぞれの場所でまた違う鳥たちが待っていてくれます。
上の方に目をやると、カワウが悠然と木に止まる姿に出会い、

足元には、うっすらと積もった雪の下の木の実をシロハラがついばんでいます。

縮景園は、緑が豊富で京橋川や園内の池など水辺の環境もあるため、砂漠の中のオアシスのような環境になっていて、街中でも平地の鳥が集まりやすい場所なのだそうです。

池のほとりに色鮮やかな鳥を見つけました。カワセミです。カワセミがここで見られるようになったのは、ここ3年ほど前から。池の水質浄化装置が設置された時期と同じ時期です。
「清流の狩人」カワセミにとって、過ごしやすい環境に近づいてきたことの証なのでしょうか。

この日の探鳥会では29種類の野鳥を観察することができました。
街の中で守られてきた豊かな森。神経を研ぎ澄ましてそこに立つと、見えてくる世界があります。一歩踏み込めば出会える野鳥の楽園は、都会に住む人たちにとって意外なほど身近なところにありました。

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1月13日放送『おいしい牡蠣にもエコな取り組み』

広島を代表する味覚と言えば牡蠣。

牡蠣は、広島湾を主体に瀬戸内海全域で養殖されていますが、竹を格子状に組み合わせ、発砲スチロール製のフロートで浮かせたのが牡蠣いかだです。

しかし、発砲スチロール製のフロートが時間の経過で劣化し、海岸への漂着ごみとなる問題は深刻で、去年漂着ごみとして最も多かったのも、牡蠣いかだ用の発泡スチロールでした。

これを食い止めるため、広島の牡蠣業界では、海にやさしい取り組みをしています。
それが、発砲スチロール製のフロートに代わって、県漁連が発売した「樹脂製のフロート」。
しかし、この樹脂製のフロート、実はあまり普及率が上がっていないそうです。
その原因は・・・‘価格の高さ’でした。

樹脂製のフロートは、発砲スチロール製のフロートに比べ5~6倍もするのです。
価格は高いデメリットはあるものの、海を汚さずさらに長持ちするというメリットもあります。
15年前に樹脂製のフロートを取り入れた江田島市の牡蠣業者「かなわ水産」によると、導入依頼、一度も修理もすることなく使い続けられているそうです。

グリコーゲンや様々な栄養素が含まれ、「海のミルク」と呼ばれる牡蠣ですが、牡蠣は海の水質改善にも役立っているのです。

かなわ水産では、消費者の手元に届く発送用のケースにもすぐにごみとなってしまう発砲スチロールから、保冷バッグとして使えるエコバッグに替えるなど、エコな取り組みを続けています。

海からの恵みで県内の産業を支え、だからこそ同時に環境保全に取り組んでいる牡蠣業界。
消費者である私たちも、美味しい牡蠣を食べながら海のことを考えてみたいものです。

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