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自然の営みを通して環境を守る人や団体を取材します

2010年11月放送の番組のご紹介

11月25日放送『自給率アップを目指す 米粉普及の取り組み』

パンやケーキ、うどんなど、私たちの周りには小麦粉を使った食品がたくさんあります。
しかし、輸入価格の高騰やアレルギーなど、様々な問題を抱えています。

そこで、小麦粉と同じように米粉が使えれば、問題解決の糸口となると同時に、食料自給率の向上にもつながるのです。

米粉用の稲の県内の作付面積は、2009年度が5ヘクタールだったのに対し、2010年度は50ヘクタールと10倍に増加。
国の補助金が出るようになったほか、製粉技術の向上で加工品の販売ルートが拡大されたことも大きな要因だそうです。

県内でも、三次市では米粉の製造が盛ん、米粉を使った商品も多く販売されています。
mugimugi cafe では、10年前から米粉を使ったパンを製造・販売しています。
炊きたてのごはんのような甘みとモチモチした食感が特徴です。

また、ドライブイン舎加里(やどかり)では、米粉を使ったうどんが好評。

米粉は家庭でも簡単に使えます。
クリームシチューなどに使うホワイトソース。小麦粉ではなく米粉を牛乳に入れ、弱火で加熱しながら混ぜると、あっという間にとろみがでます。
小麦粉と違い、ダマになりにくいので簡単です。

また、天ぷらに小麦粉の代わりに米粉を使うと、米粉は油の吸収率が低いのでカロリーカットにもなります。

これまで輸入に頼ってきた小麦に変わり、メイドインジャパンの米粉が日本の新たな食文化のひとつとして定着してほしいものです。

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11月18日放送『人工林と自然林の土壌の違いを比較』

今年の夏、記録的な大雨にみまわれ大規模な山崩れを起こした庄原市、川北地区。
今回の水害は、土石流が一気に集落を飲み込んだということと、山の人工林が至る所で山崩れを起こし被害に拍車をかけたという側面もあります。
人の手で作った人工林が自然の森と同じように保水力を持つためにはどうしたらいいか、 広島大学大学院の吉田さんと現地へ出かけました。
山崩れの現場を見てみると、一度木を伐採して更地にした後に人工林を植えた場所は、大きく崩れていました。
森の地表を流れていく水の量や、水を蓄える力は、それら木の周辺に広葉樹があるかなしかで大きく変わってくるのです。

また、広葉樹を植えた後、何年も手つかずの森も問題です。
人間による適度な間伐をしなければ、保水力のよい土壌は保つことができません。
林業全体の衰退によって、間伐を必要とする人工林に適正な手入れがなされない状況が続いています。

では、一体よい土壌とはどんな状態のものなのか?
許可を得て県北の森に入ってみると、間伐が行きとどいていて、土壌は黒くなっていました。この黒い土は、広葉樹の大きな葉が土壌に落ち、腐る。
それを動物が食べ、分解、それが土の中で混ざり合ってできているのだそう。
この黒い土の層が15センチ以上あるかどうかで保水力が見てわかるといいます。

やはり必要なのは、適度な間伐。
間伐を行うことで、日光が入る、それにより広葉樹が生える。
広葉樹の葉が落ち分解されることで保水力のある土壌になる、人間がきちんと手を加えて守っていかなければいけないのですね。

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11月11日放送『エコガク ミヤジマトンボを知る』

11月4日の土曜日、宮島を舞台に巡回スクール・エコガクが開かれました。
25人が参加した今回のエコガクのテーマは、宮島の自然観察と、ミヤジマトンボを知ること。まずは宮島探索から。案内していただいたのは、宮島の磯・いきもの調査団の皆さんです。

普段観光ルートでは回らないような場所にも行こうということで、まず一行が向かったのは、宮島の歴史の一部分「誓真釣井(せんしんつるい)」です。
江戸後期、水不足にあえぐ島民のため、井戸を掘ったのが誓真僧。10カ所掘ったうち現在4カ所が残っているのだそうです。

続いて、宮島の特徴のひとつでもある植物の話を聞きました。
アセビというこの木は、漢字で書くと「馬酔木」です。
毒があるため、宮島のシカも食べないのだそうです。

また、宮島でしか見られない「サカキカズラ」は、種子がタンポポの綿毛のように飛ぶのが特徴です。

そして午後からは、ミヤジマトンボについてクイズ形式で講座が進められました。
ミヤジマトンボは宮島以外の生息地は?・・・香港。
人が活動しやすい所を選んで生息するトンボは、経済成長著しい日本に於いては宮島という手つかずの自然が残っていて、船でしか行けない所に残ったのですね。

ミヤジマトンボはどんな所に生息しているのでしょうか?
・・・海辺にある湿地です。
満潮時には潮が入って真水と海水が入り混じる汽水域。干潮時には汽水が全部排水されて干潟ができる、極めて特殊な環境なのです。

また、ミヤジマトンボが絶滅の危機にされされているのは、温暖化が原因といわれる大型台風が生息地を壊したことも学びました。

「広島に貴重な生物がいると聞くだけでも守っていかないといけない、ということがよく分かった」と参加した方々。
専門家から学ぶ本来の宮島の姿。手つかずの自然が残された宮島を知ることが希少生物・ミヤジマトンボを守る最初の一歩なのかもしれません。

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11月4日放送『コミュニティサイクルって何?』

広島市が先月から自転車を使った「コミュニティサイクル」という社会実験を、五日市のコイン通り付近で始めています。のぼりもたてられていますが、一体どんなものなのでしょう?

コミュニティサイクルとは、何カ所かある自転車ポートで自由に借りられ、別のポートに返却することができるシステム。自転車を貸し出すポートは、コイン通りを中心に、1キロ四方の地域に9カ所設置。利用は午前9時から午後7時です。

「車に乗るのを控えていただいて、CO2削減に取り組むのが狙い」と広島市の三木課長。利用の仕方はとっても簡単、自転車に鍵はついていません。自由に乗ってもらうためとのことですが、みんながルールを守って使うことが大切です。
ところで、この自転車、市が購入したものではなく、もともとは放置自転車で撤去され、持ち主が取りに来ないままになっていた自転車なんだそうです。

広島市西区の放置自転車の保管所に運ばれてくるのは、なんと年間2万9千台!
持ち主が取りに来なかった自転車は、発展途上国に送られたり、シルバー人材センターなどで再利用されていますが、毎年1万台以上がスクラップされている状況なのだそうです。

今回の社会実験、CO2削減とともに、こうした放置自転車の有効活用につなげたい考えです。
コミュニティサイクルの発祥は、フランス・パリ。国内では、国の環境モデル都市にも指定されている富山市が本格的に導入しています。

便利に街中を移動できる利点だけでなく、利用者からは、「きちんと返却せずに歩道で放置されているのを見かけることもある」といった声も聞かれました。
自転車の管理・運営の仕方など、本格導入するまでの検討課題はありますが、地球温暖化対策や放置自転車の削減につながるコミュニティサイクルの今後に期待したいものです。

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