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自然の営みを通して環境を守る人や団体を取材します

2010年8月放送の番組のご紹介

8月26日放送『「神の島」の住人・ミヤジマトンボを守る』

日本では宮島にしか生息しない「ミヤジマトンボ」は、環境省や県のレッドデータブックで絶滅危惧I類に指定されている貴重な生き物です。
(世界では香港にも生息しています)
15年前にはミヤジマトンボの保護管理計画が策定されましたが、2000年以降、台風の影響や心ない人たちの手による密猟などで、絶滅の危機にさらされたのです。
ミヤジマトンボが生息するのは、大潮のとき、海水が流れ込み、ヒトモトススキという植物が生えた海辺の湿地です。
この日、生息調査のために集まったのは、専門家や行政機関で構成される「ミヤジマトンボ保護管理連絡協議会」のメンバーたち。
今年どれだけの成虫が育ったのかを調べていきます。
捕獲したミヤジマトンボは、場所や行動、体の大きさなど細かくデータを取り、
今年何番目に見つかった個体かわかるように、ナンバリングし、再び生息地へ放されます。
そして最も重要なのは、ミヤジマトンボの棲む環境を、山からの水の流れと同時に海水も入り込み、特定の植物が育つ理想の環境に保つことです。
わずかでも環境に異変が起きれば、一気に絶滅へと進むトンボの楽園。
ここを守る手立ては今や人の力のみ。
自然の力を導き出すための最善の努力に、貴重な命の未来がかかっています。

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8月19日放送『磯の生き物調査』

きれいな海で生きる生き物、きれいでない海で生きる生き物。
これらを「指標生物」として、その海がきれいかどうかを確かめる、磯の見学会が尾道市瀬戸田町の高根島で行われました。
指標生物には、それぞれ点数がついていて、 例えば、アオガイは19点、イロロは17点、 ヒジキは10点。
固有の生物に点数をつけ、海のきれいさを表す広島県独自の調査方法です。
去年、高根島は同じ調査で100点中92点の高得点を出しています。
イベントには地元の小学生など160人が参加。
炎天下のなか、腰の高さまで海に入り、 生き物を探している子どももいました。
2時間の調査の間に、最高得点20点のケガキなど、80種類の生き物を見つけました。
その結果は・・・
去年よりは少し低い88点。
それでも76点以上がきれいな海とされているので高根島の海はきれい、という結果でした。
最後に自分たちで獲った魚を焼いて食べて、みんな大満足。
「たくさんの生き物が見れて楽しかった。
この生き物を守っていかなければいけない」と 参加した子どもたち。
生き物調査をした夏の思い出は、きっと海を大切にする心につながっていくことでしょう。

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8月5日放送『森を知り自然を見つめよう』

庄原市吾妻山で育った伊藤之敏さんは
40年間、広島県で山や森の生態を調査する仕事に就いていた後、現在もその活動を続けています。

伊藤さんに山を案内してもらいました。

広島市内より3~4度涼しいという吾妻山を形成している代表的な木がブナです。

標高800mを超し、気候区分の上で冷温帯といわれ、涼しい地方によく育つブナやミズナラなどの落葉樹が繁る林をブナ帯と言います。
このブナ林は、高木層・中間木・低木層・林層の4つに分かれ、うまく空間を利用しているのだそう。

ブナは、小さい根の上に落ち葉が落ちることで、土がスポンジ状になります。

水をおいしくしてくれるとともに、洪水調整の役割も果たしているそうです。

生態系の維持にも欠かせないブナ林をもっと身近に感じてもらおうと、伊藤さんは庄原市や三次市の主婦の皆さんとともに、毎月1回「自然をみつめよう会」を開き、メンバーと森に入ったり、植物の細密画の教室を開いています。

「皆さんも森に入り、自然に親しみ、自然を大切にすることの尊さを知ってみてください。
そうすれば、これから何をすべきかがきっと見えてくるはず」と 伊藤さんは話します。

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