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自然の営みを通して環境を守る人や団体を取材します

2010年7月放送の番組のご紹介

7月29日放送『「鉄団子」で海をきれいに』

広島市佐伯区の五日市沖の海。
上流からのゴミが流れ着くこの場所には、

ペットボトルや缶、テレビなど、様々なゴミが打ち上げられていました。
この海のゴミ拾いをしているのが、6年前から満月の日に清掃活動をしている「満月清掃会」の皆さん。

「1回でも参加してくれたら、会のメンバー」と、満月清掃会発足当時からのメンバー中川さん。
5~6人で立ち上げた会は、今では多いときには100人以上が参加します。

猛暑の中のゴミ拾いは大変、さらに清掃活動を妨げるのが、大量の葦。
葦は水質汚染の要因となる窒素やリンを養分として成長する優れた植物ですが、

冬には枯れ、そのまま放置すると枯れ、腐ってヘドロとなってしまうのです。
昔は葦簀や屋根にも使われていた葦、時代にあった有効利用の仕方を考えなければいけません。

2時間の清掃活動後、集まってきた子どもたちが手にしていたのは、一見普通の泥団子。
粘土に鉄の成分などを入れて固めて焼いたもので、これを海に投げ入れると、海水に鉄の成分が溶け、水質浄化につながるといいます。

会のメンバーの「海にありがとう」の掛け声で一斉に、「鉄の団子」を海に投げ入れます。
「子どもたちに海に興味を持ってもらいたい、海に感謝してきれいな海を取り戻したい」と中川さん。

鉄の団子については、まだまだ研究中で、来年春の結果を見て改良していくとのこと。
もちろん、それまで毎月1回満月の日の清掃活動は続いていきます。
「海にありがとう」の気持ちを忘れずに・・・

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7月22日放送『復元されつつある八幡湿原』

西日本有数の貴重な湿地植物や生き物の宝庫として知られる、北広島町の八幡湿原。

かつて昭和40年代の牧場化事業によって排水路が整備され、土地の急激な乾燥が進んでしまっていました。

8年前から始まった「自然再生事業」の結果、湿原がもとの姿を取り戻しつつあります。
1年ぶりに訪ねてみました。
案内してくれたのは、芸北の自然や生き物を紹介・展示している「高原の自然館」の学芸員、白川さん。

この春に木道をつけたことで、歩きにくさも解消、動植物を観察しやすくなりました。

まず見つけたのは、モリアオガエルの卵。
湿地を作ったことでできた水たまりに、たくさんの生き物が戻ってきたそうです。

また、人工的に掘った水路は、動物にとって住みやすい環境になっただけでなく、大雨が降ったときなど洪水を防ぐこともできるので、人間にとってもプラスになっています。

「日本の湿地500」にも選ばれている八幡湿原。きれいな花をつけているのは、フランス菊という外来種。
外来種の花に、ここで生息しているハチや絶滅危惧種のヒメシジミなどがミツを吸っているので、外来種だからといって抜いたりしないことにしています。

必要以上に手を加えず、自然の力を引き出すことも大事。
「今がスタート地点、環境が整って、今からいろんな生き物が返ってきたり、皆さんに歩いてもらってこそ、価値が出てくる」と白川さんは話しています。

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7月15日放送『芦田川をきれいに。若者バンドの活動~続編』

福山市の芦田川の清掃活動を月に1度行っているバンド
「矢印→」のメンバーを久しぶりに訪ねました。

9月4日にリバーサイドグルーブというイベントを開き、そこでの協賛金や収益金の一部を芦田川環境センターに寄贈することが決まったとのこと。

この日の清掃活動でも、バイクの部品など、いろんなゴミが回収されましたが、メンバーによると、以前よりもゴミはかなり少なくなってきたそうです。

メンバーたちは生活排水を少なくすることが大事だと話します。

国土交通省の施設「芦田川見る見る館」では、川の水質を測定する「パックテスト」を体験することができます。

100CCの水に砂糖を小さじ半分入れるだけで、メダカなど魚は棲めない水になってしまうのだそうです。

9月のイベントでは、出店で使う容器にもひと工夫。
上のフィルムをはがすだけで再利用できるエコなトレーを使います。

「芦田川の環境について考えるきっかけになれば」と話すメンバーたち。
矢印→を中心とした若者たちの活動は、どんどん輪を広げ、芦田川の環境改善にむけ前進しています。

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7月8日放送『磯の生き物を調査しよう!』

「宮島の磯・生き物調査団」の
皆さんは、10年前から瀬戸内海の磯や干潟の生き物観察を行っていて、取材したこの日は、江田島市大柿で観察会をしていました。
ここ大柿は、淡水と海水が混じり合った水がある区域で、特殊な生物がいるのだそう。
まず見つけたのは、ハクセンシオマネキ。白く大きなハサミを体の横から大きく振る様子が扇を振って潮を招いているように見えることから、名づけられたそうです。
「コンクリートで固められると貴重な生物がいなくなってしまう。
現時点の生物の状況をデータとして残すことで、これ以上減らさないようにしていきたい」と、調査団の金山団長。
続いては、海がどれだけキレイかを調べることに。
瀬戸内海から姿を消しつつありながら、最近少しずつ増加してきた「ケガキ」。
ケガキは「指標生物」といって、海のキレイさをそこにいる生き物や海草で評価する指針となる生物のひとつで、ここはとてもキレイな場所ということになります。
ケガキのほかにも、たくさんの指標生物を見つけることができました。
観察をする時は、素手で触らない、石を裏返したら元に戻す、自然を壊さないことがルールです。
生き物から見る海の美しさと、瀬戸内海に残る貴重な自然。
さまざまな生き物がいる環境を大切にしたいですね。

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7月1日放送『竹のお酒で放置竹林を整備』

みなさん、この竹に入っているお酒のことをご存知でしょうか?
どこからお酒を入れたか分からない不思議な竹酒。

このお酒が放置竹林を解消に役立っている・・・ということなのですが・・・

近年、竹林の放置による里山の被害が全国的に問題になっていますが、市の木が「竹」である竹原市で放置竹林の改善に取り組んでいる、NPOネットワーク竹原の佐渡さんを訪ねました。

竹は数週間で成長するため、2~3年放置しておくだけで、あっという間に光の差し込まない竹林になってしまうのだそうです。

また、竹の根は浅く保水力も少ないため、竹林は土砂崩れを起こす危険も高いのです。
こうした放置竹林の改善に役立つのが、竹酒。

竹原市の「前川酒店」には、2種類の竹酒がありました。
まずは、どこから入れたかわからない「ふしぎな竹酒」。
こちらは備後地方で伐採された竹に竹原の地酒を入れたもので、容器の製造者は年間放置竹林から5千本ほどの竹を伐採しているのだそう。

2つ目は、「たけはら竹包み」。
瓶詰のお酒の緩衝材に、竹原市内の竹林から切り出した青竹を使っています。
どちらも売り上げの一部が竹林整備に使用されるそうです。

佐渡さんたちNPOのメンバーは、秋に、数百本の竹を間伐し、竹の箸や竹細工・楽器 なども製作し、竹の有効利用をしています。

竹のアイデア商品が放置竹林の環境整備につながる。
様々なアイデアで人も環境も元気になればいいですね。

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