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自然の営みを通して環境を守る人や団体を取材します

2009年6月放送の番組のご紹介

6月25日放送『音戸の海にアマモを呼び戻せ』

呉市音戸町にある坪井漁港―
ここにはかつて アマモが群生し小魚やカニなどの姿が見られていました

姿を消したアマモを再生したいと願うのは 『脱温暖化ネットおんど』で事務局長を務める 原泰治さんです。

原さんがその思いを一層強くしたのは去年の夏―
町内の別の海岸に群生するアマモを見つけてからです。
同じ音戸の海・・・ここのアマモを移植できないものかと考えを温め続けてきました。

アマモは遠浅の砂の海底に『アマモ場』と呼ばれる大群落を作ります。
この場所は外敵からの隠れ場所にもなるため海の生き物の産卵場所や生息場所となるのです。
水質浄化の面でも重要な役割を果たすといわれています。

5月下旬―、原さんは熊本県へ向かっていました。
アマモ移植のノウハウを得たいと調べるうち県の南部・芦北町(あしきたまち)にある 芦北高校の取り組みを知ったからです。
この学校の林業科ではアマモ場再生のための研究や実習をしていて全国的にも高い評価を受けています。

原さんはここでアマモの移植について一から勉強しようとやって来たのです。
この日はアマモの苗を育てるための種の採取と成長した苗の植え付け作業をする日です。

アマモには種をつける『花枝(かし)』と呼ばれる枝がつきます。
この花枝を採取して種を取り出し選別し植えつけるための苗を育てるのです。
原さんもメンバーに教わりながらさっそく実習。

わずかに残ったアマモの自生地から種を採り研究を重ねて今年で6年目。
高校生の取り組みは地元の漁業関係者にも浸透し多くの人の協力を得られるまでになりました。
海の環境を整えることは私たちが豊かな自然の恵みを得ることにもつながるのです。

アマモの中を探り始めた 原さん-
期待どおり、産み付けられたイカの卵を見つけました。
『こんなふうになれば上出来です』

自然の環境が失われるには様々な要因があります。
それに気づき再生のための一歩を踏み出すには努力と時間を要するもの。
音戸のアマモ再生への道は今始まったばかりです。

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6月18日放送『ホタルの川復活へ向けて』

初夏の夜を彩るホタル―

その幻想的な光に想いをはせる人がいました。
土肥徳之さんがその人。

福山市神辺町。
土肥さんが事務局長をつとめる『堂々川ホタル』同好会の取り組みにより誰もが親しむことができるホタルの川が復活したのです。

堂々川は、芦田川支流の高屋川に注ぐ全長約4キロの川。
そんな堂々川には1970年代ごろまで数多くのホタルが生息していました。

堂々川をゲンジボタルの里によみがえらせようと住民が3年前『堂々川ホタル同好会』を結成。

この時期になると勉強会を開催するほか清掃活動や幼虫の餌となるカワニナを放流し環境改善に努めてきました。

そうした努力が実ってホタルが戻ってきた堂々川。
今では夜になると神辺のみならず周辺地域から見物客が訪れるようになりました。

土肥さんは「自然を守ることの大切さを
若い世代にも伝えホタルの里づくりを息の長い活動にしたい」と話します。

堂々川を守る取り組みから復活した『ホタル』―
そんな地元の方たちの熱い思いを感じながらホタル鑑賞をしてみませんか。

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6月11日放送『緑のカーテンを作ろう』

先月末―
広島市役所本庁舎南側のベランダにゴーヤとアサガオの苗が植えられ一面を覆うネットが取り付けられました。
これから真夏にかけて建物15階までの大規模な『緑のカーテン』がお目見えする予定です。

緑のカーテンは、建物の壁面をアイビーやアサガオなど、ツル性の植物で覆いヒートアイランド対策や省エネに有効といわれます。

今やその取り組みも全国規模。
そこで今回、私たち地球派宣言も緑のカーテンを作ることに。

広島市植物公園の藤本さんに教えていただきました。
植物を植えるコンテナは深いものを用意。土は市販の培養土(肥料などが入ったもの)。 ネットの目は10cm以上(ツルが巻きつきにくくならないように)

ではさっそく作業開始!
まずはコンテナの底穴を隠す程度に底石を敷き詰めましょう。
排水と、土が流れ出るのを防ぐためです。
続いて土をたっぷりと入れて表面を軽くならします。

さあ、植えつけましょう。ここでポイント!土を軽く掘って中央を少し盛りここにポットから出した苗を置いたら周りの土と密着するようにしっかりと押さえるように植えます。
土はコンテナいっぱいに入れずフチから3cm程度、水をやる際のスペースを確保しておきましょう。

藤本さんの指導を受けオーシャンブルーとゴーヤ5株ずつを植えていきました。
苗の間隔は50cm程度空けるようにしましょう。

ところで、藤本さんが勤務する広島市植物公園では4年前から緑のカーテン作りに取り組んでいます。
『アサガオの巨大カーテン』は今年も確実に成長中ですからぜひ観に行ってみてください。

ではこの緑のカーテン、どんな働きで気温を下げる効果があるのでしょうか?
広島大学の中根教授によると太陽の光を遮断する働きと植物の蒸散作用があるとのこと。
蒸散というのは植物が水蒸気を出すときに 周囲の熱を奪うことです。

―  さて、いよいよ水やりです。
ここでのポイントはコンテナの底から水が出るくらいたっぷりとやること。
こうして、地球派宣言の『緑のカーテン』はスタートラインに立ちました。

小さな取り組みが広まればそれは大きな効果として現れてくるはず。
ささやかだけどここに生まれた緑のカーテンで、この夏植物のもたらしてくれる涼しさを体感したいと思います。

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6月4日放送『広島に自然史博物館を作ろう』

世界的に有名な観光地でありながら独特の自然を持つという宮島。

今回はここで観察会が開かれます。
宮島ではどんな自然と出会えるのでしょう?
5月31日の観察会には45人が参加しました。

この催しは『自然の博物館をつくる会』が 開催したものですが、県内にはいわゆる『自然史博物館』がないのです。
『自然の博物館をつくる会』は広島に自然をテーマとした博物館を作ってほしいと活動している市民グループです。

 

まずはスタート地点の大元公園へ集合。
この日は植物を中心に宮島の自然を観察しながら歩きます。
歩き出して間もなく貴重な植物を発見!

『ヒメハシゴシダ』という広島県では宮島にだけしかない環境省の絶滅危惧種です。
まわりに他の植物が無いのは全部シカが食べてくれるから。
シカが食べる事によってヒメハシゴシダがちゃんと生育できるのだそうです。

普段はあまり触れる事のない葉っぱも触ってみると新しい発見があります。
ビロード状の柔らかい毛をもつの『ヤブムラサキ』。
気持ちの良い手触りです。

普段、何気なくみている自然や植物も教わりながら歩くと興味がわいてきます。
歩き始めておよそ2時間―
見慣れた宮島とは違う風景が広がります。
宮島ってこんなところもあるんだ…

およそ6kmの道のりは新しい発見の連続でした。
『自然史博物館』が無いのは全国で広島県と奈良県だけ―
つくる会では、博物館の必要性を博物館の必要性を知ってもらうため観察会の他にも 『出前博物館』と称し他県から貴重な自然資料を借りうけた展示会なども定期的に行っています。

我々自身で守っていくべき自然。
そのためにも自然をまるごと学べる自然を丸ごと学べる自然史博物館はぜひ欲しいものです。

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