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自然の営みを通して環境を守る人や団体を取材します

2009年5月放送の番組のご紹介

5月28日放送『新緑の高千穂峡』

神話のふるさと 宮崎県高千穂峡-
初夏を感じさせる南国の日差しも清涼感あふれるその景観が忘れさせてくれます。

四季折々にその表情を変える神秘の渓谷―
あたりが紅葉に包まれる秋と並んで今は渓谷に映える新緑がとのコントラストがとても美しい季節です。

岡リポーターもさっそくボートで渓谷に向けて漕ぎ出しました。
渓谷は、垂直に切り立った様々な形の岩で形成されていてまるで覆いかぶさってくるほどの存在感です。

 

高千穂峡を含む『祖母傾国定公園(そぼかたむき)』を見守る自然公園指導員、甲斐英明さんによると

『この渓谷は阿蘇山の噴火と火砕流によって出来たと言われています。
そこに水の浸食作用で硬い岩だけが残ったんです。
この渓谷全体が天然記念物で伐採の禁止など、保護されています。』

渓谷の周辺で じっと目を凝らしてみるとここに棲む生き物たちをかなり間近に見ることが出来ます。
この日もカワガラスや -

キセキレイたちがその愛らしい姿を見せてくれました。

一方、水中に目を向けてみると透明度は決して高くありませんが体長10センチ前後の魚を見ることができます。
高千穂峡淡水魚水族館、佐藤等さんの話ではここに棲むのは主にアブラハヤ・タカハヤなどで今ではなかなか見かけられなくなった魚もいるそうです。

その原因は、川に流れ込む生活排水にありました。
高千穂峡は 日向灘に注ぐ五ヶ瀬川の上流域にあります。

集落が点在するこの地域では下水道の整備が難しく川に生活排水が流れ込む状態が続いてきましたが行政が合併処理浄化槽の設置補助と下水道整備を進め徐々にその水質も改善されてきています。

高千穂峡誕生の歴史から見れば人の暮らしが始まったのは ほんの少し前。
澄んだ空気と清らかな水―
この自然の恵みを受け継いでいくのは やはり人の手です。
訪れる人が感じる清々しさをいつまでも失ってほしくないと思わせる新緑の渓谷美でした。

5月21日放送『身近な自然に触れる』

今回は、私たちのごく身近にある自然に目を向けてみました。

まずは普段何気なく目にしている街路樹。
おおきなケヤキで目をこらしてみると…

1ミリほどの黄色いプツプツのかたまりが。
ナミテントウムシの卵なんです。


さらに注意してみていると卵のそばには幼虫がいましたよ。

さらに探索を続け一風変わった昆虫を発見しました。
これは『ヨコヅナサシガメ』
その大きさから横綱と名付けられた説と模様が化粧まわしに似ているからという説があるそうです。

さて、場所を北に移動し…
交通量の多い国道54号線沿いの古川にやってきました。
ここはトンボが数多く生息する地域なのだそうです。

 

その生態を知るためにヤゴを探してみることに。

いました!
ハグロトンボのヤゴです。

さらにサナエトンボのヤゴも見つけました。
こうした生き物がいるということは川の水がきれいである証拠だそうです。
トンボと環境には密接な関係があるんですね。

ぜひ、成長したトンボの姿も見たい…!
と、思っていたら

珍しいグンバイトンボを発見しました!
雄の中足と後ろ足が軍配のように幅広になっているのが特徴です。
グンバイトンボはきれいな水が緩やかに流れているような所でしか生息しないトンボです。

つがいなのでしょうか?
メスの姿もありました。
身近な自然に足を踏み入れてみると大きな発見があるかもしれませんよ。

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5月14日放送『森に遊ぶ・森に学ぶ』

森は、生命に必要な酸素や水をはぐくむ大切な役割を持っています。
でも、現在その森の多くが手入れされないまま、荒廃している状況が問題となっています。
今回は、そうした森の再生や
自然保護を目指すグループが行う子供たちを対象とした環境教育プログラムを取材しました。

大竹市のある森にやってきました。
この日集まったのは、44人の参加者と 森林ボランティア15人。
『もりメイト倶楽部Hiroshima』は森林整備に取り組むボタンティア団体です。
これまでの活動で培ってきたノウハウを環境教育に生かそうとはじめられたのが『もりメイトキッズ』。

『体験』するだけに終わらず、『学ぶ』ことへ繋げるプログラムが組み立てられています。森という舞台を離れた場で重ねられるミーティング。
それが チームワークのとれた活動を支えているのです。

「ではこれより森の探検に出かけます!」
4つの班に各リーダーを置きこの日の目的地を目指します。
手付かずの森は思ったよりうっそうとして、光も入ず薄暗い感じ…

大人もまっすぐに歩くのが困難な森の中、子供たちは植物や虫たちとの出会いに興味津々です。
けっして快適ではないこの森がその目にはどう映ったのでしょうか?
手入れして風通しが良くなればみんなが遊べる森になる…

さてその前に腹ごしらえ。
地元のお母さんたちの手料理をいただきます。

青空の下でみんなお腹いっぱいにご馳走をいただいて大満足です☆

鋭気を養って再び荒れた森の中へと向かいます。
参加した全員がノコを持ち明るい森を目指しての作業

『シーソー作りたい』
『思ったより難しい』
『賑やかな森にしたい』
体験だけで終わらない考えて行動するきっかけになりました。

私たちの暮らしに大切な役割を果たす森
子供たちに環境への意識を芽生えさせ、働きかけができる教育の場としても大切なフィールドです。

みんなの気持ちをひとつにして森の大掃除―
やがて足元には広い空間が、頭上には初夏の太陽が顔をのぞかせていました。

子供たちや大人に森に入ってもらって手入れをしながら環境についても考え、切った木も持ち帰ってもらって、家の中でCo2を固定してやれば、少しでも温暖化に歯止めがかかるのでは…
この『もりメイトキッズ』のプログラムは、今年度あと3回実施されます。

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5月7日放送『エコ発明家 菜の花まつりに登場』

菜の花咲き誇る北広島町の大朝―
大朝の春祭り「わさまち」の会場では楽しいイベントが盛りだくさん!
その中に『エコな』イベントがあるというのですが・・・

そこで見たのはてんぷらの廃油で走るゴーカート。
このゴーカートを展示しているのは平成のエジソンこと政宗茂さん。
政宗さんはてんぷら油の廃油をディーゼル燃料に加工したり太陽熱エネルギーを利用したりするエコロジー発明家なのだそうです。

衛星放送の受信アンテナに銀のテープを貼り付けて作ったというソーラークッカーにびっくり!
目玉焼も2~3分でできてしまいます。

もともと機械の修理・整備をしていた政宗さんは人々の役に立てばと色々な発明をしているのだそうで中には特許をとった物も2件あります。
そのうちのひとつがてんぷら廃油からディーゼル燃料を精製するBDF精製装置です。

さて その装置で作られた燃料でエンジンをかけてみると…?
その排気は『てんぷら』の匂いがします。
この燃料がBDF=バイオディーゼル燃料。軽油の排気ガスに比べ黒煙や硫黄酸化物が少ないのが特徴です。
こうしたエコ発明に関心を持ってもらおうと各地でBDFの存在を伝えている政宗さん。

今回訪れた大朝では10程年前から菜の花を使ったBDFへの取り組み『菜の花ecoプロジェクト』を始めています。

菜の花畑からとれた菜種油の廃油を回収し BDFを自ら精製。
トラクター燃料にBDFを使い地域ぐるみでカーボンニュートラルの資源循環型社会を実現しているのです。

さて 祭りの会場では政宗さんが子供たちを前にソーラークッカーによる調理実験中。
子供たちは興味津々です。
『ご馳走食べてその廃油をBDFに変える。これもエコ。太陽熱を利用するのもエコ。多くの人に知ってもらって利用してもらいたい』と 政宗さんは話していました。

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