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自然の営みを通して環境を守る人や団体を取材します

2009年4月放送の番組のご紹介

4月30日放送『春の神之瀬峡』

中国山地の西に位置する神之瀬峡は 急流により長い年月をかけてつくられた渓谷です。
今でも豊かな自然を残しているため、およそ10年前 県内で6番目の県立自然公園に指定されました。
県北ということもあって、少し遅い春を感じることができます。

その豊かな自然を求め「広島自然観察会」の皆さんが観察会を行いました。
リポーターの岡佳奈も同行取材。
あいにくの雨模様だったのですが今回のリーダー豊原さんの説明をみなさん熱心に聞いてらっしゃいましたよ。

神之瀬川沿いの道路にそって周辺を観察していくと様々な植物たちと出会うことができます。
観察会の合間に立ち寄ったのはわき水が試飲できる場所。
なんと天然の炭酸水なのです。
飲んでみると・・・
甘い・・・?初めての経験です。
渓谷をさらに進んで行くと普段なかなか見られない植物を目にすることができます。
この季節ならではのツリガネツツジも雨を避けるようにひっそりと。
そして渓流の水しぶきがかかる場所に群生しているサンインシロカネソウと出会いました。
主に福井県より南の日本海側に分布する花で県内では絶滅が心配されています。
そんな希少種ゆえ盗掘する心無い人があとを絶たないとか・・・
そこで豊原さんをはじめとした「かんのせ峡 森林環境インストラクター」と地元の警察が協力し見回りをはじめたとのこと。
サンインシロカネソウの自生地をあとに向かった最終目的地へは『小庵の滝』。
30メートルの高さから四段になって流れ落ちていました。
誰もが自然の恵みにひたることができる神之瀬峡 ―
間近でその尊さを感じることができます。

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4月23日放送『ふるさとの川を見守る』

広島市安芸区に住む保光義文さんたち
広島市環境サポーターは定期的に市内の河川の水質や生き物の様子を調査しています。
この日は本川河口の干潟へ。
汚れた環境に棲む生き物、きれいな環境に棲む生き物の割合を調べることはそこの環境を知るうえで大切な資料です。
地元の川を見続けて20年あまりその間に広島の干潟の状態は良くなりつつあると保光さんは言います。
保光さんはこの他にも『瀬野川ホタルの会』会長を務め自宅でホタルの幼虫を育てて川に放流しています。
そうした独自の研究が実を結び2年前には69歳にして博士号を取得しました。
ふるさとの川への思いが 行動の原点であり 継続への力となっているのです。
―さて保光さんたちと次に訪れたのは原爆ドーム近くの相生橋のたもと。
ここでは4年前きれいな河口の干潟にしか生息しないはずのハクセンシオマネキが確認されました。
ごくわずかしか個体数は確認されていませんが大事にしていかなくてはいけません。
保光さんは『干潟は川の終着駅であり、上流からのいろんなものを受け止めてくれる場所。
ほったらかしではいけない。調べて報告して、啓蒙活動につなげていかなければ』と話してくださいました。

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4月16日放送『主婦の目線で見るエコ』

スーパーに並ぶ生鮮食品やお惣菜・・・
そのほとんどが食品トレーに乗っています。
今や食生活とは切っても切り離せない食品トレー。スーパーで回収ボックスが設けられていますが いったいその先は…?
岡佳奈、出動です

スーパーに到着した回収車がトレーを回収し向かった先は福山市。
食品トレーのトップメーカーエフピコのリサイクル工場です。
この工場では、中四国のスーパーから運び込まれた1日200万枚ものトレーを再生可能な物とそうでない物に分けます。
白いトレーがエコトレーとして再生されます。

この工場では、中四国のスーパーから運び込まれた1日200万枚ものトレーを再生可能な物とそうでない物に分けます。白いトレーがエコトレーとして再生されます。
エフピコがこれまで18年間に回収したトレーはおよそ180万枚!
石油に換算するとドラム缶およそ86万本にもなるそうです。
回収されたトレーはペレットと呼ばれるプラスチックの粒に加工されます。
これを原料にして再生トレーが作られるのです。
ところで『再生できないトレー』って?
それを見分けるには、爪楊枝をさしてみましょう。
刺されば再生可能!すべって刺さらなければ再生できません。
もちろん、回収に出すときは洗ってね!
でも…イベントなどではいちいち洗ってられません…
その問題に個人レベルで取り組んでいるという 二川さんご夫妻を訪ねました。
使用済みのこのトレー、表面の薄い透明なフィルムをはがすと…再生可能な白いトレーに変身!
このトレーは、ヨコタ東北という会社のP&Pリ・リパックという4層構造のトレー。
二川さんの取り組みで福山ばらまつりや広島のフードフェスタなどで利用されるようになったそうです。
フィルムを剥がすだけできれいに回収。
ゴミの量は以前の20分の1にまで減らせるのだそうです
私たちの暮らしの中にあふれる食品トレーも大切な資源。環境の為に私にもできる事があると再認識しました。

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4月9日放送『進化する屋上緑化』

緑が少なくなったり、車や建物から出る熱が 増えることで都市の気温が高くなる『ヒートアイランド現象』。
その対策の1つとして注目されているのが“屋上緑化”です。
西風新都にある化粧品メーカー・ヤマサキでは およそ2年前から屋上部分を緑化し緑化による断熱で下のフロアの温度を2度下げる効果が。
広島市のど真ん中。基町クレドの12階スペースではサツマイモが植えられ葉で覆われた部分とコンクリート部分では20度以上の温度差が出たそうです。
少しずつ普及し始めている屋上緑化ですが
現状は、まだまだ発展途上。
そこにはコスト・メンテナンス、それに『環境に対するメリットは?』という問題があります。
それを改善する新たな技術が『竹炭』が持つ
保水力の利用です。
JR西条駅前では3年前から 竹炭を使った屋上緑化の実験が行われています。
銀行のATM機の屋根―
廃プラスチックを再利用したボードの上に粒状にした竹炭を敷きつめました。
そこにおからなどで作った土を盛りセダムなどを植えたのです。
水やりは冷房用のエアコンから出る水をくみ上げて利用。
緑化したATMの屋根は夏に35度を超えることはありませんでしたが緑化しなかったATMでは80度まで上昇。
結果、年間の電気料金は25%、8万円の削減ができたのです。
広島大学の中根教授によると今後この技術をコンビニエンスストアの屋根などに普及させ経済性とヒートアイランド対策につなげたいということです。

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4月2日放送『野鳥の楽園は残せるのか?
~八幡川河口の埋め立て工事再開とこれからの10年~』

広島市佐伯区の八幡川河口は、水鳥の飛来地として有名な場所。
1980年代に始まった五日市地区港湾整備事業の中でも、開発の一方で鳥の来る環境の整備が盛り込まれています。
埋め立てで失われた自然の干潟に代わる『人口干潟』は一期工事が完了し現在二期工事に入っています。
一方、護岸の内側には23haの広大な淡水の池が出来上がり、鳥たちが羽を休めるのに最適な環境となっていました。
この場所の一角は、『野鳥園』が整備されることになっていますが埋立地の工事が遅れるなか現れたこの野鳥の楽園は工事の再開によって水が抜かれるため、一度失われる運命にあります。
工事の完了までには早くて10年、遅ければ20年かかると言われています。
開発によって失われる野鳥の楽園を、人工的に造りだした例が大阪にあります。
『大阪南港野鳥園』は、野鳥の飛来地を守りたいという市民の声が行政を動かし、1983年に開園しました
開園後、環境が整うまでの10年余りは、野鳥の数が激減しましたが、人口干潟の整備ができるにつれてその数は回復していきました。
開園から25年経った今、この場所は鳥と、さまざまな生き物にとっての楽園になったのです。
この野鳥園を見守り続けてきたNPO法人『南港ウェットランドグループ』の高田博さんは『関わる人が10年単位で生き物の生態を見続け環境を変えていかなければ成功はできない。25年といえば長く感じるかも知れないが、私たちにも生き物にとってもけっして長くはなかった』と話します。
環境維持のため、常に人の手が入ることと時間・・・
これから進む工事のなかで、訪れる鳥の数は減っていくことが予想されますが、八幡川河口の鳥の楽園も、こうした努力の継続で再現できるのです。

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